2021年06月11日

モダンな解釈が心地良いハーゲン四重奏団のシューマン


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ハーゲン弦楽四重奏団は、デビュー当初から幅の広いレパートリーを誇り、モーツァルトからショスタコーヴィチ、そしてフランス印象派から新ウィーン楽派までをその手中にしてきた。

ここでの演奏は全体的に速めのテンポで、鈍重になりがちなシューマンの作品から若々しい創作のエネルギーを奔流のように放出した、ロマン的な情緒と清楚なまでの雰囲気が横溢したものとなっている。

シューマンは弦楽四重奏曲を3曲ほど遺しているが、これらはいずれも1842年の作品で、彼の若々しい創作意欲が感じられる一方で、後年に見られるような内省的な感触はそれほど強くない。

ハーゲン弦楽四重奏団の斬新な解釈は、こうした若書きの作品に相応しい爽快な印象を与えている。

弾力的なダイナミズムの変化や、軽快なリズムは新しい時代のシューマン像を示している。

他のアンサンブルの演奏と聴き比べるためにアルバン・ベルクの全集を漁ったが、意外にも彼らはピアノ五重奏曲のみで弦楽四重奏曲は1曲も録音していない。

イタリア四重奏団は全3曲をレコーディングしていて、ライヴ、セッション双方がリリースされている。

彼らの解釈はごくクラシックなもので、斬新さはないが特有の歌心を駆使したリリカルな奏法が特徴的だ。

それはシューマンの歌曲作曲家としてのプロフィールを意識した解釈に違いない。

ハーゲン四重奏団のメンバーは、第1ヴァイオリン、ルーカス・ハーゲン、第2ヴァイオリン、ライナー・シュミット、ヴィオラ、ヴェロニカ・ハーゲン、チェロ、クレメンス・ハーゲンで1994年の録音。

尚シューマンの室内楽作品も彼の重要なジャンルで、上記の他にピアノ四重奏曲1曲、ピアノ三重奏曲3曲、ヴァイオリン・ソナタ2曲などが現存する。

それほどポピュラーなレパートリーにならないのは、おそらく演奏効果が出にくいという側面があるからだろう。

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classicalmusic at 17:11コメント(0)シューマン  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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