2021年11月26日

テバルディ、デル・モナコ盤を上回る演奏、セラフィンのヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』


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イタリア・オペラ黄金期のレコーディングの中でも1956年のデッカからの『イル・トロヴァトーレ』は、テバルディ、デル・モナコ、シミオナートをキャスティングした豪華な歌手陣が売り物だった。

しかしながらルーナ伯爵のウーゴ・サヴァレーゼに緊張感がなく、声もバスティアニーニに比べるとかなり聞き劣りがした。

このドイツ・グラモフォン盤は、幸いミラノ・スカラ座の上演に沿った録音であるため当時スカラ座で歌っていた第一線の歌手達が顔を揃えている。

アントニエッタ・ステッラは、この他に『ドン・カルロ』『仮面舞踏会』で、そのテクニックの冴えと表現力の豊かさを聴かせてくれる。

ベルゴンツィは決して美声に溺れることなく、良くコントロールされた知性的な歌唱でマンリーコを演じている。

アズチェーナ役のコッソットは輪郭のはっきりした声質で、かつてのシミオナートとはまた異なった鋭い感性のジプシー女を表現している。

指揮者トゥッリオ・セラフィンは、トスカニーニのアメリカ移住の後を継いでスカラ座の音楽監督に就任した。

イタリアのオペラ指揮者の中でも特に伝統的なベル・カントを生かし、メリハリのある表現で舞台を纏めることにかけては第一人者だった。

彼のオペラのレパートリーは243曲にのぼり、歌手ではカルーソからパバロッティの時代まで活躍した。

彼は作品の起承転結を良く研究し、長い舞台作品でも決して冗長な指揮はしなかった。

また声を生かすことにかけては誰よりもうまかったが、曲に関係のない声の誇張は注意深く避けていた。

スカラ座管弦楽団も指揮者に良く呼応している。

録音は極めて良好。

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classicalmusic at 12:03コメント(0)ヴェルディ | セラフィン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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