2021年11月21日

プッチーニの三部作のレコーディング史に残る名演集、ゴッビのジャンニスキッキが白眉、デ・ロスアンヘレスの可憐さも聴きどころ


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プッチーニの三部作のレコーディング史に残る名演集。

『外套』1956年モノラル録音、『修道女アンジェリカ』1958年、『ジャンニスキッキ』1959年の録音。

それぞれベッレッツァ、セラフィン、サンティーニの指揮でオーケストラは総てローマ歌劇場管弦楽団。

『修道女』でのデ・ロスアンヘレスの引き離された幼い我が子への想いは、最初は可憐で慈しみと希望や喜びが感じられる。

伯爵夫人にその子が死んだことを伝えられると、彼女の歌は言い知れぬ絶望に変わる。

その表現の変化はその後の場面、つまり彼女自身の死を予感させる。

デ・ロスアンヘレスの実力を見せつける小品だ。

セラフィンの指揮もイタリア的な抒情と哀感に溢れている。

この三部作の中で最も称賛されるべきは『ジャンニスキッキ』で、ゴッビの芸に感心させられる。

彼の歌う「同じ声だったかい」は、幸いイタリア放送協会製作のテレビ映画『プッチーニ』の中で、映像として残されている。

ゴッビのメイクもこのセットのジャケットと同じものだ。

これだけ溌溂としたジャンニスキッキは近年観ることができない。

最近の演出は主役をカッコ良過ぎる役柄にしてしまう傾向があるのではないだろうか。

またデ・ロスアンヘレスの歌う「私のお父さん」も実に若々しく瑞々しい。

変に技巧を凝らせない率直な表現は模範的だ。

リヌッチョ役のデル・モンテの「フィレンツェは花咲く木のように」も軽快で好感が持てる。

最後のデュエットで聴かせるデ・ロスアンヘレスのハイdも効果的だし、何といってもゴッビの締めの口上が極め付きだ。

これだけ語り口の上手いオペラ歌手はフィッシャー=ディースカウくらいしか思いつかない。

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classicalmusic at 08:52コメント(0)プッチーニ | セラフィン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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