2021年11月23日
マルケヴィッチ・コレクションとして必携、グラモフォン・レガシー21枚
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オーストラリア・エロクエンスから同時にリリースされたマルケヴィッチのフィリップス・レガシー26枚と並んで、このグラモフォン・レガシー21枚でユニヴァーサル系のレコーディングがほぼ揃うことになる。
その他にEMIからリリースされているイコン・シリーズの18枚組を加えれば、マルケヴィッチ・コレクションとしては充分なレパートリーをカバーすることになる。
ただしEMI音源の多くはモノラル録音で、興味深いレパートリーだけに残念だ。
更にマニアックなコレクターの方には英スクリベンダムから出ている21枚には日本フィルハーモニーとのコラボなどの音源が収録されている。
そのほかの曲目の殆どが先に挙げた2セットとダブっているので、基本的にはエロクエンス盤の2つのボックスがお薦めだ。
ただし小売業者によって相変わらず価格の幅が大きく、また生産数も限定されているためか既にプレミアム価格で販売している業者も出現している。
おそらくこれから価格が下がることはないと思われる。
収録曲に関してはこのグラモフォン音源に関しては指摘の通り豊富な声楽曲、宗教曲のレバートリーが良質なステレオ録音で堪能できるところに特徴がある。
マルケヴィッチらしいキレの良い、鋭利な演奏は現在でもその独自の解釈と共に新鮮さを失っていない。
それはモントゥーやアンセルメと同様、バレエ・リュスの時代を知っていた指揮者の1人だったからかも知れない。
それだけにまた新時代の音楽に対しても積極的に採り上げたし、彼自身も作曲家としても活躍した。
その片鱗がこのセットでも窺える。
尚ベルリオーズの『ファウストの劫罰』に関してはドイツ・グラモフォンから既にブルーレイオーディオ・ディスクがリリースされていて、音質に関しては勿論そちらの方が優れている。
曲によってはモノラル音源も含まれているが、全体的に音質は良好で鑑賞に不都合はない。
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