2022年07月07日

ピリオド楽器黎明期のパイオニア、レオンハルトによるヒストリカル・チェンバロの魅力


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亡くなって既に10年になるグスタフ・レオンハルトだが、彼が古楽演奏史に遺した貢献は計り知れないものがある。

彼はチェンバロ及びオルガンの演奏家であるだけでなく、また音楽学者でもあり、楽譜の検証や校訂などによって当時まだ確立されていなかったピリオド楽器による奏法を決定的に導き出し、コンサートや数多くのレコーディングで研究の成果を披露した。

教会の中で厳然と歴史に耐えたオルガンに比べ、チェンバロはモーツァルト以降廃れ始め、19世紀には博物館の一角を飾る調度品に成り果て、修復せずに使用できるものは皆無に等しい状態だった。

しかし20世紀に入って楽器職人はおろか修復職人も絶えてしまい、言ってみれば便宜的に作られた金属フレーム製のモダン・チェンバロとは音色に雲泥の差がある。

レオンハルトはこうしたヒストリカル楽器の魅力を充分に引き出した演奏を、当時の演奏習慣や奏法によって再現したパイオニア的存在だったと言えるだろう。

このディスクで実際の演奏に使われている3台のチェンバロはいずれもニュルンベルク、ゲルマン国立博物館所蔵のオリジナル・ヒストリカル・チェンバロである。

最初の四曲がカルロ・グリマルディがイタリア・メッシーナで1697年に製作したものになる。

続く5曲はベルギー・アントワープの名匠アンドレアス・ルッカースの手になる1637年製で、3台の中では最も古い楽器だ。

しかし音色はバロック特有の潤沢な余韻と深い味わいを醸し出している。

そして最後の5曲はカール・アウグスト・グレープナーが1782年にドレスデンで製作したチェンバロになる。

それぞれ音色と音量、ストップや機能が異なることが聴き取れる。

1969年録音のやや古い音源だが、96Hz/24bitリマスタリングによって音質はかなり良い状態で再生される。

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classicalmusic at 14:48コメント(0)レオンハルト | バッハ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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