2022年04月08日

アレッサンドリーニのチェンバロ・ソロによる初のバッハ・アルバム、ひとひねりした選曲、バッハのイタリア嗜好


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リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロ・ソロによるバッハ・アルバムとしては最初の1枚だが、彼は選曲に常に拘っている。

スタンダードな曲目を並べるのではなく、このアルバムではバッハがイタリアからどのような影響を受け、それを如何に自身の作品に反映させたかが理解できるように構成されている。

バッハの現存する最初期の作品のひとつが『最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ』で、この曲のタイトルのオリジナルはイタリア語で記されている。

しかし曲想や様式にはそれほどイタリア的な要素はなく、むしろ当時ドイツでも注目されつつあったイタリア音楽への敬意が込められているのかも知れない。

バッハは生涯ドイツから出なかったが、アムステルダムで出版されたイタリアの作曲家の作品を殆ど総て知っていたようだ。

それはその後のヴィヴァルディ風の楽章構成、多くのイタリア作品の編曲などにその熱心さが窺える。

バッハは特に単純明快な楽章構成と効果的な和声進行、そしてヴァイオリン奏法に代表される即興的で自由な歌心を学んだ。

ここに収録されている『イタリア様式によるアリアと変奏』BWV989にその成果が顕著だ。

『半音階的幻想曲とフーガ』の演奏家にある程度解釈の自由を残したアルペッジョなどにも意外にイタリア的傾向がみられる。

使用楽器は古楽器製作者のアンソニー・サイディが1995年にパリでコピーしたものだ。

オリジナルはゴットフリート・ジルパーマン・スクールによる1740年頃のドイツのチェンバロで、5オクターヴずつの2段鍵盤を持ち気品のある音色と潤沢な余韻が特徴。

音質は極めて良好。

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classicalmusic at 09:37コメント(0)バッハ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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