2022年02月26日

ゲルギエフやロシア人アーティストへの逆風相次ぐ、情報が錯綜し、予断を許さないウクライナ情勢


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ウクライナ情勢が予断を許さない状況が続いているなか、米ニューヨークのカーネギーホールは2月14日、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演の指揮者について、ロシア人のワレリー・ゲルギエフから別の人物に交代したと発表したことは既に報道されている通り。

ゲルギエフはプーチン大統領の友人で、ロシアのウクライナ侵攻が影響した可能性が高い。

さらにミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団はゲルギエフとの首席指揮者契約の終了を予告。

2月28日月曜までにプーチンの軍事行動を非難しないのであれば、首席指揮者の契約を解除するとゲルギエフに通告したという。

ゲルギエフは、とかくクールな最近の指揮者の中で飛びぬけてスケールの大きな音楽性とヴァイタリティの持ち主であるが、その強みは彼が根っからの劇場育ちというところにあるといってよいだろう。

35歳という若さで名門サンクトペテルベルク・マリインスキー劇場の芸術監督という重責を担い、ソ連崩壊による混乱期を見事に乗り切った手腕は、並々のものではないし、その活動が祖国にしっかり根を下ろしていたのも、心強い限りであった。

抜群の音楽性や指揮テクニックだけでなく、自分の音楽にこうしたバックボーンを持っていることがゲルギエフへの信頼をいっそう大きなものにしているといってよかった。

「スーパー・ダイナミック・コンダクター」といわれるようにきわめてエネルギッシュな指揮は、同時にロマンティックで抒情的な表現にも秀でていた。

しかもその才能の大きさに加えて、統率力とカリスマ性も現代の指揮者の中で群を抜いており、今世紀の音楽界を担う巨匠として国際的に活躍の幅を広げていたところであった。

ところで自由化のあと退潮の傾向を見せるところが多かった旧東側あるいは旧ソヴィエトの中で、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場はゲルギエフを音楽監督に迎えたことによって、予期せぬほどの好調ぶりを示した。

勿論筆者もこのコンビの来日公演に接しているし、オーケストラもアンサンブルを整え、機能的な表現力を増して、かなり上質なものとなっていた。

緊密なアンサンブルを率いて、パワフルかつハイ・テンションで突き進むゲルギエフの熱さにひるんでしまった。

表現にもオケの響きにも、生半可な洗練を持ち込まず、むしろ開き直ってゴリゴリとやってのけたところに、ゲルギエフの野性本能を感じたものだった。

コロナ禍においてもウィーン・フィルを率いて来日公演したのも記憶に新しいが、ここにきてまさかの逆風…、人生どう転ぶかわからないと痛感したところで、今後の動向を注視したい。

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classicalmusic at 20:21コメント(0)ゲルギエフ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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