2022年03月27日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルの初演によるペッピングの交響曲第2番、ハインツ・シューベルトの讃歌的交響曲


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



エルンスト・ペッピング(1901-81)は現代における教会音楽の復興を目指し、多くの合唱曲を書いたドイツの作曲家で、交響曲も3曲ある。

第2番は1942年の作であり、1943年のフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの定期公演のライヴが初演である。

4つの楽章から成り、調性のはっきりしたわかりやすい音楽だが、第1楽章は楽想が目まぐるしく変わり、接続曲風だ。

演奏は共感に富み、ひびき(特に弦の)がいつも真実性にあふれ、内容的である。

第2楽章のうねるように高まる情感や歌、第3楽章の愉しいオーケストレーションを冴えた筆致で生かしてゆくあたりは聴きものだが、録音は歪みが多く、弱音部のくっきりしないのがマイナスといえよう。

ハインツ・シューベルト(1908-45)は世界的にも無名の存在だが、1939年作の「讃歌的交響曲」は非常な感動作であり、もっと演奏されてもよい曲だと思う。

このフルトヴェングラーのディスクは初演(1942年)の記録で、定期公演に採り上げられたわけだが、録音は驚異的にすばらしく、豊かな上に歪みもない。

協奏曲といっても二人の独唱者がラテン語のサンクトゥスやテ・デウムなどの言葉を自由に扱って加わる。

オラトリオのような部分も多いが、常套的なコーラスを使わないのが心にくく、オルガンやオーケストラの各楽器、それに独唱が時に華やかな技巧の動きを示す。

そういう部分は確かにコンチェルト風で、ハインツ・シューベルトという作曲家の卓越した技法の冴えを伝えるが、そのような場面でも音楽の本質を見失わないところが見事なのだ。

この曲の本質とは、文字通り、神の讃歌である。

宗教的な雰囲気は、最初おごそかに、ついには恍惚たる神への讃美を感動的に歌い上げ、そこにウソのものはまったく含まれていない。

ハイトマンの決して外面的に陥らないオルガン・ソロも最高だが、このディスクは旧ベルリン・フィルハーモニーホールのパイプ・オルガンを聴ける唯一のディスクでもあるのだ。

二人のソリストも名唱で、とりわけ全盛期のベルガーの美声は魅力的のきわみといえよう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 07:45コメント(0)フルトヴェングラー  

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ