2022年04月02日

ピアノ音楽の旧約聖書の呼び名にふさわしい音楽の世界が記録された、エドウィン・フィッシャーのバッハ《平均律クラヴィーア曲集》レコード史上初の全曲録音


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スイスの巨匠エドウィン・フィッシャーはバッハ演奏の先進的存在で、SP30枚を越す録音を遺している。

特に《平均律クラヴィーア曲集》第1巻、第2巻はレコード史上初の全曲録音ながら、名演として今日に語り継がれてきたものだ。

バッハの《平均律クラヴィーア曲集》をハンス・フォン・ビューローはピアノ音楽の旧約聖書と呼んだが、1933年から36年にかけて録音されたフィッシャーによるこの曲集の録音は、正にビューローの呼び名にふさわしい音楽の世界が記録されている。

フィッシャーが47歳から50歳にかけての、ピアニストとして最も脂が乗った時期の演奏で、いまなお「平均律」の数多い全曲盤の中でも光彩を放っている。

古武士の風格というのがフィッシャーが弾く《平均律》を聴いての第一印象であった。

奥ゆかしさをたたえたこうした演奏、今では姿を消してしまい、接したくても接せられない状態が続いている。

かのカザルスより10歳年少で、同世代に属するだけに、音楽に対する姿勢、そしてなによりバッハに対する姿勢が相似ることになったのだと思われる。

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ここでのフィッシャーはバッハの音楽世界にごく自然に没入してゆき、その自然さでバッハをわれわれに近付ける。

すべての音に彼の情愛が注がれており、それが聴き手の心を豊かにするのである。

これこそ彼の《音楽》の真骨頂を示したものだ。

この《平均律》は、聴けば聴くほどフィッシャーの人間性に触れた思いが強くなり、親しみが増してくる。

グレン・グールドやリヒテル、最近ではアファナシエフやキース・ジャレット、シフらの興味深い録音もある。

しかしこのフィッシャーの生み出す深く美しい世界こそが、ドイツ音楽の巨匠バッハの普遍的な価値を代弁している。

人間の魂を思わせる美、絶対的な高みに達した精神世界の美がここにあり、この一組は人類の宝だ。

犒伸瓩砲呂泙辰慎ヽEな演奏が多くなった現在、ハンドメイドの味でもてなしてくれる当盤の価値は高い。

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classicalmusic at 08:55コメント(0)バッハ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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