2022年04月18日

「クナのくるみ割りなんて、どうせのろくって大味に違いない」と考えている貴方! まぁ聴いてみてください〜『クナッパーツブッシュ・ポピュラー・コンサート』


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

 

このディスクについては筆者の世代のクラシック音楽ファンには、かつて影響力のあった某音楽評論家の批評の呪縛から逃れられない思いもあって、なかなかご紹介できないでいた。

けれど、やはりあらためて聴いてみると、受け売りではなく、すばらしいことには変わりないので、自分なりの切り口で迫ってみたい。

この演奏は、クナッパーツブッシュのスタジオ録音のなかでも、最高傑作の部類に入ると筆者は確信している。

特にチャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」については、後年某音楽評論家がストコフスキーに寝返りをしたので、尚更そう強調したくなる。

おずおずと始まり、みるみる感興の高まってくる序曲。

スケールの大きい行進曲(後半の、低弦からヴァイオリン・フルートまで湧き上がる音の波のすばらしさ!)。

チャーミングな金平糖。

リズムが抜群に良いトレパーク。

意外とサラリとしているが、深い情感に満たされたアラビアの踊り。

あっけらかんとした表情に微笑みが見え隠れする中国の踊り。

ウィーンの上品なフルートが冴えわたるあし笛の踊り。

いずれも、聴いていてじつにたのしい演奏なのである。

しかし何よりすばらしいのが、交響詩にも匹敵するスケールで存在する花のワルツだ。

序奏からして濃い雰囲気に満たされ、他の演奏とは格が違う。

長調なのに哀歓入り混じった不思議な感情なのである。

沈み込むような味わいのワルツは、夕暮れのウィーンである(あの絶妙なテンポルバート!)。

中間部の短調のチェロがなんと訴えかけてくることだろう。

そしていよいよホルンの主題が戻ってくるときの偉容はたとえようもなく(ウィンナ・ホルンが音を割っている!)、最後はじつに堂々と締めくくっている。

「クナのくるみ割りなんて、どうせのろくって大味に違いない」と考えている貴方! まぁ聴いてみてください。

なおクナには、ベルリン・フィルとの「くるみ割り」もある(1950年2月2日)。



この演奏はライヴだけあって、感興が湧き上がる様が手に取るようにわかり、トレパークなどここまで直接燃え上がるクナは珍しいのではないかと思われる。

こちらも(クナファンには)お薦めである。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 13:00コメント(0)クナッパーツブッシュ | チャイコフスキー 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ