2022年07月27日

👏ザンデルリング生誕100周年記念したセット👉マーラーの晩年の交響曲に懸けたザンデルリングの情熱🙌


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ザンデルリング生誕100周年記念したセットで、その5年前に出た95周年記念盤に続いてベルリン・クラシックからリリースされた。

残念ながら彼は2011年に98歳で鬼籍に入っている。

両親がユダヤ系だったためにドイツの国籍を剥奪され、若い頃からソヴィエトで研鑽を積み、戦後は旧東ドイツを中心に活躍した指揮者としては珍しくマーラーをレパートリーにしていた。

2歳年下のコンドラシンもスラヴ系の指揮者には珍しくマーラーを系統的にレコーディングしたが、ザンデルリングのような経歴を持つ人が世紀末的なウィーンのデカダンスの魅力を伝えるマーラーに情熱を捧げたことには驚かされる。

それは特に最後の未完交響曲第10番に表れている。

交響曲第10番嬰ヘ長調は第一楽章だけが演奏可能な状態でスコアが残されたが、それ以降は加筆する必要があるので、指揮者はオリジナル稿を尊重して第一楽章のみを演奏するか、補筆版を使った完成形で全曲演奏するかの選択に迫られる。

ザンデルリングは後者の立場を取っていて、デリック・クックの第3稿をもとにして独自の解釈を加えて演奏している。

それだけこの作品に懸ける強い情熱が感じられる。

これはリカップリングされた第9番でも言えることだが、彼はフルトヴェングラーのようにマーラーを熟れ切った果実のように演奏するのではなく、より分析的にサウンドを作り上げていく。

第9番のように様々なエレメントが交差する曲では、彼のようなある種の冷徹さがモダンな響きを作り上げていると言っていいだろう。

ベルリン交響楽団も彼らの実力を発揮した優れた演奏で、当時の西側の著名なオーケストラに引けを取らない腕前を示している。

最初には『大地の歌』が収録されているが、ペーター・シュライアーが珍しく感情をあらわにした表現が聴ける。

これもザンデルリングの解釈だろう。

アルトのビルギッド・フィニラは真摯に歌っていて好感が持てるが、ブルーノ・ワルター盤のキャスリーン・フェリアーの歌唱を聴き直してしまった。

それくらいフェリアーの死を予感した歌声は天才的なものを感じざるを得ない。

音質は極めて良好で、オーケストラのそれぞれの楽器の解像度も想像以上に良かった。

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classicalmusic at 13:46コメント(0)マーラー | ザンデルリンク 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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