2022年08月03日
💪🏿ヴァイタリティ―溢れるザンデルリングのハイドン👍録音に恵まれず《パリ・セット》のみというのがいかにも残念😢演奏はネット配信ながら秀逸👏
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このネット配信は元をたどればDENONレーベルの3枚組で、1971年録音のオイロディスク音源になる。
良質なステレオ音源で鮮明な音質が特徴だが、これより以前にリリースされた同音源のRCA盤2枚組に比較するとやや劣っていると思われる。
日本盤では音質向上のために3枚にリカップリングしたようだが、後者の方がすっきりした印象がある。
ただしこれはリマスタリングを行ったエンジニアと鑑賞する側の好みにもよるので聴き比べてみるのが良いだろう。
とはいってもこの2セットはいずれも既に廃盤の憂き目に遭っていて、プレミアム価格で販売されているので、是非復活を望みたいところだ。
クルト・ザンデルリングは録音にはそれほど恵まれなかった。
旧ソヴィエト時代は音質の貧しいモノラル録音が殆どで、ようやく1960年代にドイツに帰国してからインターナショナルな活動が始まった。
このハイドンでもオイロディスクの録音水準の高さが際立っている。
しかし全曲集のオファーには恵まれず、ベートーヴェン及び2種類のブラームスの交響曲全集とベートーヴェンとラフマニノフのピアノ協奏曲全集は存在する。
残念ながら得意にしていたレパートリーのショスタコーヴィチの交響曲は全曲完成には至らなかったし、ブルックナーやマーラーにも造詣が深かったので、その点は残念だ。
その中で彼のハイドンは生き生きした推進力とベルリン交響楽団に決して硬直感を感じさせない巧さが滲み出ていて秀逸だ。
またハイドンが交響曲に表現した形式感の美しさと嬉遊性を余すところなく表現し得た、傑出した演奏だと思う。
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