2022年08月10日
スクリャービンの権威👌アシュケナージ(巧言令色では有り得ない芸術家である証明🙆)によって明らかにされた未完の大作👉ネムティン補筆完成🛐神秘劇序幕、バレエ≪ニュアンス≫
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恐ろしいまでの遠大なアイディアによって、また自らのキャリアのほとんどをこれに捧げたたネムティンの夢によって完成された大曲。
ただ、本当は視覚効果を狙ったものも含まれているゆえ、ディスクで表現される範囲は限られよう。
しかしスクリャービンの宇宙はこのディスクに具現されている。
宇宙・人類・変容といった、テーマは今も我々に問いかけてくる。
アシュケナージはスクリャービンの権威でもあるので、その解釈は恐るべき説得力がある。
このアルバムであるが、“スクリャービンの音楽が大好き”という人以外には、ちょっと薦めるのは難しいものだと考える。
なんといっても長時間、神秘和音や、不思議な暖かさに満ちた、様々な音型が、渦を巻くように入り乱れるのだ。
その音色はトランス状態への導きを目的としているものであるが、いわゆる純然たる音楽と比べて、現代音楽的な、理の世界が多重に係っていると感じられる。
BGMとして流しておくと、面白いことは面白いのだが、「クラシック音楽鑑賞」というレベルで扱うことができにくい、言い難い手ごわさに満ちている。
他方、私はこれほどまでにスクリャービンに陶酔し、その未完の大作(スクリャービンが遺したスケッチはごく一部でしかなかった)を、その語法に従い、ここまでのスコアを書きあげたネムティンという作曲家の仕事には、心底圧倒されてしまう。
スクリャービンに精通したアシュケナージによって、高品質のメディアとして記録されたこれらの録音は、ネムティンの生涯の労作への、献身性に満ちている。
スクリャービンの作品、アシュケナージという演奏家がともに好きな筆者にとっては、本アイテムは、一つの感動的な録音作品として、伝わるものが多くある。
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