2022年09月07日

女王の風格👸🏻内田光子のピアノに更に精彩を加えるザンデルリンク👑ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集


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フィリップス音源の3枚組で、第3番と第4番の2曲が1994年の録音で、当初はリッカルド・シャイー首席時代のコンセルトヘボウ管弦楽団にザンデルリンクが客演した形でベートーヴェンのピアノ協奏曲集がスタートした。

同楽団とはこの2曲のみで第1番及び第2番が1997年、第5番が翌98年に録音された。

これらの3曲についてはバイエルン放送交響楽団のサポートになる。

両オーケストラを聴き比べると個人的なテクニックはともかくとして、コンセルトヘボウの洗練された音色の美しさはバイエルンを上回っている。

全曲コンセルトヘボウで録音されなかったのがいくらか残念だが、バイエルンもザンデルリンクの指揮に良く呼応して内田のピアニズムに更なる精彩を加えていることは明らかだ。

全曲を通じて内田の堂々たる風格と陰影に彩られたソロが際立っているが、それを支えるザンデルリンクの指揮はきめ細かく、またダイナミズムを駆使して更に精彩を加えている。

特に規模の大きくなる第3番以降の3曲には内田のリリシズムが独壇場で、それぞれの緩徐楽章はオーケストラの繊細なサポートに支えられて最も美しい歌心を披露している。

これは内田の解釈かも知れないが、第4番の比較的短い第二楽章は間奏曲のように扱い、第5番と同様にアタッカで終楽章に続くように演奏されている。

ひとつのアイデアとして充分に納得できるやり方だ。

当時のフィリップスの技術が生かされた切れ味の良い鮮明な音色で、ピアノ・ソロは潤いのある音色が再生される。

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classicalmusic at 09:14コメント(2)内田 光子 | ザンデルリンク 

コメント一覧

1. Posted by 小島晶二   2023年02月06日 20:09
5 内田に対し,女王の風格と呼んでも過言ではないでしょう。それ程充実した演奏で,録音も天下のデッカで問題無しですね。内田は全5曲の特性をしっかり感じた上での演奏なので,曲に依る出来不出来が見られない。しかも,バックはドイツ音楽に精通し,内田が尊敬する指揮者のザンデルリンクとなれば申し分なしでしょう。娘を慈しむザンデルリンクと内田のツーショットのジャケットも微笑ましい。近年になって,ラトル&ベルリンフィルとの2010年のライヴ全曲盤が発売された。こちらも目が離せませんね。
2. Posted by 和田大貴   2023年02月06日 20:23
先ず内田光子がベートーヴェン《ディアベッリ変奏曲》で最優秀クラシカル・インストゥルメンタル・ソロ賞を受賞されたことを祝福します。本全集は内田自身が巨匠ザンデルリンクとの協演を熱望した実現しただけに、きわめて集中度の高い演奏です。内田はモーツァルトの演奏で世界的な定評をもちますが、ベートーヴェンでも非凡な名手であるのが確認されました。ロマンティックな情緒は充分ですが、ムードに流されない意志の強さがあり、構成感をはっきりと打ち出しているのは、彼女が並のピアニストでない証拠です。実に入念にひきこんだ演奏で、その落ち着きと、楽譜の読みの深さには心をひかれます。音色的にも洗練を極め、和音においても決して汚い音を発しません。様式感を踏まえたきわめて知的な解析を得たベートーヴェンです。ザンデルリンクのバックは、ただ音楽を感情的に扱いすぎたり、流してしまったりすることは避け、テンポを音楽に見合った速さで演奏しています。特に第3番以降の構築性の高い作品に、ベートーヴェンのオーケストレーションを確実に聴かせてくれる堅牢な演奏が印象的です。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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