2022年10月11日
現役最長老🧓ブロムシュテット🫶シュターツカペレ・ドレスデン🏰シューベルト交響曲全集😲ボスコフスキーの『ロザムンデ』を加えたリニューアル盤
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ブリリアント・レーベルから既にブロムシュテット、シュターツカペレ・ドレスデンによるシューベルトの交響曲全集4枚組がリリースされていた。
このリニューアル盤は5枚目にボスコフスキー指揮する同楽団の『ロザムンデ』を加えている。
録音は1978年から81年にかけて、後者は1977年の収録で、ボスコフスキーはかつてのウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたが、この時期はフリーの演奏活動を行っていた。
ここではウィーン流のリリカルな側面を生かした抒情的な表現がいかにも彼らしい。
シュターツカペレ・ドレスデンも良く呼応して垢抜けた演奏スタイルと柔軟で洒落っ気のあるところも見せているのが印象的だ。
交響曲の方は今更言うまでもないが、ベートーヴェンが短いモティーフを極限まで展開させて音楽を構築していくのに対して、シューベルトはリート作曲家だけに、しばしば歌謡的な長いメロディーをテーマに持ち込んで流麗で屈託のない音楽に仕上げている。
そのために技巧を凝らしたフーガやそれぞれの楽章間の緊密な統一感などは望むべくもないが、平明な美しさとおおらかさには替えがたい安らぎと溌溂とした高揚が感じられる。
彼の交響曲の歴史的な評価は、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンに引き継がれる圧倒的な系譜からするとやや影が薄い印象があるが、ベートーヴェンとは全く異なったアプローチによって生み出された作品は、奇しくも二人のピアノ・ソナタの性格の違いにも一脈通じている。
ブロムシュテットがこれまでに完成させた交響曲全集はこのシューベルトとベートーヴェンがシュターツカペレ・ドレスデンのコラボで残されている。
ゲヴァントハウスとはベートーヴェン、ブルックナー、そしてブラームスが既に完成している。
決して派手な表現ではないが、緻密な構成を聴かせるはったりのなサウンドと隙の無いアンサンブルが聴きどころだろう。
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