2022年11月27日
スラヴ音楽を熟知した🥻ザンデルリング&シュターツカペレ・ドレスデン🌍土の薫りがするボロディン演奏集🪆ただし『だったん人の踊り』はケーゲル指揮😧
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
ボロディンの作品の色彩豊かなオーケストレーションと絵画的印象をザンデルリングとシュターツカペレ・ドレスデンの演奏で楽しむことができるアルバム。
最後に収録されているオペラ『イーゴリ公』第2幕の『だったん人の踊り』に関してはヘルベルト・ケーゲル指揮、ドレスデン・フィルハーモニー及びライプツィヒ放送合唱団に替わる。
ひとりの作曲家の作品集にまとめたカップリングだが、ザンデルリング・ファンであれば、3曲目をチャイコフスキーの幻想的序曲『ロメオとジュリエット』にしたバージョンもある。
ボロディンは2曲とも1961年の録音で、オン・マイクでとったオーケストラの楽器ごとの分離状態の良い初期ステレオ録音で、リマスタリングによる解像度の向上も聴き取れる。
『韃靼人の踊り』は1970年のセッションで、音質は更に良くなっている。
長い年月を旧ソヴィエトで研鑽を積んだザンデルリングはスラヴ物のレパートリーを数多く持っていたが、レコーディングに関しては網羅的なものは殆どない。
しかしこのディスクのボロディンに聴かれるように、民族色豊かな歌心に溢れ、また力強くスケールの大きな再現は理屈抜きで楽しませてくれる。
交響曲第2番は、やはりスラヴ音楽を熟知した指揮者として良い意味での土の薫りのする演奏が聴きどころだ。
交響詩『中央アジアの草原』でも同様だが、こうした曲は洗練され過ぎるとかえってその素朴さを失って軽くなってしまう。
『だったん人の踊り』は華やかなオーケストレーションの再現は流石にケーゲルだとしても、コーラスが弱くオペラの舞台の臨場感にはやや乏しい。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。