2022年11月26日
先鋭的な解釈📚精緻なオーケストレーションの再現🧰最も音質の良いセット🎚️キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管👼🏻プロコフィエフ:交響曲全集🌍
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ドミトリー・キタエンコとケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のコラボによる一連のスラヴ系作曲家のシリーズのひとつ。
この全集の収録は2005年から2007年なので、ショスタコーヴィチの交響曲全集が完結した直後から始まった両者の精力的な音楽活動の一環だったことが理解できる。
キタエンコは当時60代で最も脂の乗り切った指揮でプロコフィエフの精緻でユニークなオーケストレーションや機知に富んだ楽想を、目の醒めるような生き生きとした表現と迫力で再現している。
彼に高度なアンサンブルで見事に呼応しているのが、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団だ。
ある時は華麗に、そしてまたある時は果敢でグロテスクな闘争と束の間の安らぎ、そしてクライマックスでは壮大な音響のモニュメントをイメージさせてくれる。
この全集は何故かSACD化されなかったが、音質的にも鮮烈なサウンドを楽しむことができる。
ちなみにキタエンコはギュルツェニヒの首席指揮者になったことはないが、ギュンター・ヴァントと共に同交響楽団から名誉指揮者の栄誉を贈られている。
ライナーノーツを見ると第3番と第6番は、それぞれ2006年11月及び2007年12月に行われたライヴからの録音で、その他はセッションになるが、ライヴでも音質は殆ど変わらない。
なおCD3は第4番の1930年のオリジナル・バージョンと1947年の改訂版がカップリングされている。
聴き比べると作曲家が改定時にそれぞれの楽章を書き足して規模を拡大し、オーケストレーションも拡張していることが分かる。
それゆえこの2曲はほぼ別の交響曲と見做してキタエンコも併録しているのだろう。
いずれにしてもこれまでリリースされたプロコフィエフの交響曲全集の中でも最も音質の良い、そして先鋭的な解釈で演奏されたサンプルとしてお薦めしたいセットだ。
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