2023年02月04日

巨匠ポリーニ👤素晴らしい想像力と表現力🗺️深みと豊かさと温かさに満ちた☕ベートーヴェン晩年の独自の世界が見事に表現された🆕ピアノ・ソナタ第30番~第32番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



巨匠ポリーニの素晴らしい想像力と表現力をもって、ベートーヴェン晩年の独自の世界が見事に表現されている。

作品の本質と情緒を余すところなく引き出した演奏で、熟練の技術を見せつける。

完璧なテクニックと克明をきわめたバランス配分により、構造意識の権化のような凄みあるベートーヴェンを聴かせてきたポリーニ。

今回の後期3大ソナタ集では、ベートーヴェンの晩年の心境を十分に踏まえた、表情豊かな演奏に仕上がっているのがポイントとなっている。 

ポリーニ自身、「今の私のベートーヴェンは作品と対峠した歴史と蓄積から生まれたもので、当然刻々と変わってきたものです」と語っている。

構造はもちろん、性格の描き分けにも重きを置いたそのアプローチは、副次パートや微細な部分に至るまで徹底的に練りあげられているのが特徴。

通常のソナタ概念から大きく脱皮した、この特異な作品群の解釈法としてはまさに空前絶後。

晩年のベートーヴェン作品ならではの散文的な音響が、実は非常に高密度な構築性を伴ったものであることを実感させてくれるとても奥の深い演奏である。

若いポリーニは本当に素敵だった。

その斬新さは未だ光を失っていない。

だがここに聴く最近のポリーニは更に素晴らしい。

技巧も十分、スケール大きく、深みと豊かさと温かさに満ちた演奏で、楽聖ベートーヴェンの魅力を明らかにしてくれた。

この成熟こそがポリーニらしさではないだろうか。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 15:03コメント(0)ベートーヴェン | ポリーニ 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

よろしくお願いします(__)
Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ