フランソワ

2015年10月11日


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1961年から1970年にかけてサンソン・フランソワが集積したEMIへのドビュッシーの作品のセッション録音を3枚のCDにまとめたボックス・セットで、音源が多少古いので音質は時代相応と考えていたが、意外にも良好で耳障りになるような大きな破綻もなく鑑賞には全く差し障りがない。

フランスEMIからのリリースでボックスの裏に24bitリマスタリングの表示がある。

ライナー・ノーツは8ページで曲目データと演奏者についてのフランス語の解説付。

フランソワの最も得意としたフランスものの中でもドビュッシーは個性的な解釈を示した成功例で、良い意味で非常に面白みのある演奏だ。

フランソワのピアノはかなり即興的で曲によっては気まぐれにさえ感じられることがしばしばある。

しかし一度聴き手の方から彼の洗練された感性に波長を合わせることができれば、その天衣無縫に飛翔するファンタジーがただならない響きの世界と音楽観を体験させてくれる。

フランソワには形式感に束縛される音楽より、自由な空想を羽ばたかせるスペースを与えられた曲目の方が相応しい。

しかしフランソワの直感的な曲の把握が単なる我儘や気取りに終わらないのは、彼の閃きがカリスマ的な魅力に溢れているからで、ドビュッシーの作品に内在する高度に音楽的な可能性を限りなく引き出していく能力は流石だ。

『前奏曲集』ではフランソワの千変万化の表現が縦横に発揮されている。

ドビュッシーのピアノ曲の中でもこうした連作物は1曲1曲に充分なモチベーションを与えないと、惰性的な音楽の連続に聞こえてしまい、つかみどころのない音の連なりに飽きてしまいがちだが、例えば筆者が子供の頃に聴いた第1巻第2曲の『帆』で、風に翻る帆のイメージが今でも頭から離れないのは彼の演奏の影響だ。

また『ピアノのために』では霊感に支えられた軽妙洒脱で切れ味のよいテクニックがピアニスティックな魅力を愉しませてくれる。

中でも『喜びの島』は個人的に好んで聴く曲のひとつで、ホロヴィッツの鋭利に研ぎ澄まされたピアニズムで彫琢された、そそり立つような表現とは対照的に、フランソワのそれはあたかも西風に吹かれて出航する船に乗り込んだ人々の高まる期待のように感じられ、クライマックスで発散する光輝に満たされた高揚感は格別だ。

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2015年06月20日


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フランソワというピアニストは、天性のラヴェル弾きではないかと思う。

ラヴェルのピアノ独奏曲を決して理詰めで演奏するのではなく、これほどまでに詩情豊かに弾いた例は他にあったであろうか。

それくらい、ラヴェルの音楽を自らの血や肉として、それこそ天性の赴くまま、自らの感性の赴くままに弾いているような感じがする。

そういった意味では、自由奔放とも言えるが、アルゲリッチのようにドラマティックというわけでもない。

そこはフランス人ピアニストの真骨頂とも言うべきであるが、自由奔放に弾きつつも、フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいを失うことがないのだ。

思い切った強弱やテンポの変化など、あくの強ささえ感じさせるほど相当に崩して弾いているのに、そこから生み出される音楽の何と言う味わい深さ。

これはフランソワというピアニストの類まれなる芸術性の高さの証左であると考える。

ここには理詰めと言った概念は薬にしたくもなく、即興性といった言葉がぴったりくるような思い切った強弱やテンポの変化が連続している。

いわゆる崩して弾いているというものであり、思い切ったテンポ設定や強弱の変化など、下手をすれば、楽曲の全体像を崩してしまいかねないような即興的な表現を垣間見せている。

ところが、出てきた音楽のフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいが、そのような危険に陥ることを回避し、それこそ、前述のような詩情豊かな音楽が構築されているのだ。

これは、まさにフランソワの天賦の才能と言うべきであり、天性のラヴェル弾きと評しても過言ではあるまい。

これほどまでに崩して弾いているのに、やり過ぎの印象をいささかも与えることなく、随所にフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいに満ち溢れているというのは驚異的ですらあり、フランソワの芸術性の高さを窺い知ることが可能だ。

どの曲をとっても詩情の塊のような素晴らしい名演揃いであるが、特に、夜のガスパールは、そうしたフランソワの芸風がてきめんに表われた名演である。

夜のガスパールを得意としたピアニストとしてはアルゲリッチがおり、アルゲリッチも自由奔放な、ドラマティックな名演を成し遂げたが、フランソワの場合は、加えて、前述のようなセンス満点の瀟洒な味わいがプラスされているという点に大きな違いがある。

優雅で感傷的な円舞曲やクープランの墓も、その即興性豊かな演奏によって、他のピアニストによる演奏とは全く異なる表情が随所に聴かれるなど、実に新鮮味溢れる名演に仕上がっている。

亡き王女のためのパヴァーヌも、センス満点に弾いているが、それでいて情感の豊かさにいささかの不足もないのは、殆ど至芸の領域に達している

そして、特に感動的なのは鏡の5曲であろう。

ラヴェルの華麗なオーケストレーションを思わせるような色彩感溢れる各曲を、フランソワは、詩情豊かな絶妙なピアニズムで弾き抜いて行く。

各曲の描き分けも完璧であり、ピアノ独奏版としては、最高の名演と言ってもいいのではないか。

4手のためのマ・メール・ロワも、バルビゼとの相性が抜群であり、その優美で繊細な抒情美には出色のものがある。

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2015年03月23日


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まさに、歴史的な超名演というのは本セットに収められたような演奏のことを言うのであろう。

世にショパン弾きとして名を馳せたピアニストは多数存在しているが、サンソン・フランソワほど個性的なピアニストは他に殆ど類例を見ないと言えるのではないだろうか。

フランソワの演奏は、自由奔放で躍動する精神が引き出し得た全く独創的なショパン演奏であり、一見、奇矯に見えるピアニズムは、今まで見えなかった形を曲に与えることになり、新鮮な驚きをもたらすのである。

いわゆる崩した弾き方とも言えるものであり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏とも言えるところであり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたと言えるが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

本盤に収められた楽曲においても、実に自由奔放な弾きぶりで、自らの感性のみを頼りにして、即興的とも評されるようなファンタジー溢れる個性的な演奏を行っている。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

したがって、このあくの強いアプローチに対しては、聴き手によっては抵抗を感ずる者もいることと思うが、少なくとも、テクニックのみを全面に打ち出した表層的な演奏よりは、よほど味わい深い演奏と言えるのではないだろうか。

もちろん、フランソワのテクニックが劣っていたというわけではなく、ショパンの難曲を弾きこなす技量は兼ね備えていたというのは当然の前提だ。

ただ、その技量を売りにするのではなく、楽曲の魅力を自らの感性のみを頼りにして、ストレートに表現しようという真摯な姿勢が、我々聴き手の深い感動を誘うのだと考える。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあると言えるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事であると言えるだろう。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れているところだ。

まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭ないことから、聴き手によっては、前述のようにそのあくの強さに抵抗を覚える者もいると思うが、フランソワの魔術にひとたびはまってしまうと、やみつきになってしまうような独特の魔力を湛えている。

それだけに強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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2015年03月04日


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天才ピアニストフランソワと名指揮者クリュイタンス、加えてオーケストラはパリ音楽院管弦楽団という、当時のフランスを代表していた最高のメンバーによるラヴェルの有名な2つのピアノ協奏曲を収録。

クリュイタンス&フランソワという夢のようなコンビによるラヴェルのピアノ協奏曲の名演だ。

クリュイタンスの最高の遺産と言えば、やはりラヴェルの管弦楽曲集を掲げる聴き手が多いのではなかろうか。

フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わい、ドイツ音楽を得意とした巨匠ならではの重厚さと造型美、これらを合わせ持つアプローチが、華麗なオーケストレーションを誇るラヴェルの管弦楽曲の魅力を完璧に表現してくれているからである。

そうしたラヴェルを得意としたクリュイタンスによるピアノ協奏曲、左手のためのピアノ協奏曲も素晴らしい。

フランス系の指揮者ならではのエスプリ漂う瀟洒な味わいと、シンフォニックな重厚さが、見事にマッチングして、独特の魅力を醸し出している。

パリ音楽院管弦楽団も、そうしたクリュイタンスの指揮の下、最高のパフォーマンスを示している。

そして、それらを土台としたフランソワの個性的なピアノの見事さ。

あくの強いと言われるフランソワであるが、ここでは、センス満点のきらめくようなピアニズムで、ラヴェルの魔法のような旋律を完璧に再現している。

天才だが気分屋で出来不出来が激しかったとされるフランソワだが、本盤では気品溢れるクリュイタンスの指揮とガッチリ噛み合っており、最初から最後まで輝きに溢れた演奏を聴かせてくれる。

その美しさには、あたかも「メトロの臭いがする」というセリフがぴったりとするような香気に溢れると言えるほどだ。

フランス的な風味の濃い、孤高の名演と言えるところであり、クリュイタンスの率いるオーケストラとフランソワのピアノは見事に調和して1つの音楽を形成し、何度聴いてもそのたびに感銘を受ける。

音質は、従来CD盤が今一つの音質であったが、数年前に発売されたHQCD盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったと言えるところであり、筆者も当該HQCD盤を愛聴してきたところだ。

しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。

従来CD盤やHQCD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1960年代のEMIによるスタジオ録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった。

いずれにしても、フランソワ&クリュイタンスによる至高の名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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2014年03月01日


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同時発売の第1番ほどではないが、本盤に収められたショパンのピアノ協奏曲第2番の演奏も、今後とも長く語り継がれていくべき素晴らしい超名演だ。

世にショパン弾きと称されたピアニストは、これまで多く存在しているが、その中でもサンソン・フランソワの演奏は、個性的という意味においては最右翼に掲げられるべきものではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事であると言えるだろう。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められたショパンのピアノ協奏曲第2番の演奏においても、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、前述のように、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

ルイ・フレモーも、二流の存在とも言うべきモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団を巧みに統率するとともに、フランソワの個性的なピアニズムを見事に引き立てるのに成功している点を評価したい。

併録の2台のピアノのためのロンドは、個性的なフランソワのピアノ演奏にピエール・バルビゼが見事な合わせ方をしており、2人のピアニストの息が合った見事な名演奏と高く評価したい。

音質については、1965年のスタジオ録音であり、従来CD盤では今一つ冴えない音質であったが、数年前に発売されたリマスタリング盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったところである。

しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって、見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった。

音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。

とりわけ、フランソワの奔放にしてセンス満点のピアノタッチが鮮明に聴こえるのは殆ど驚異的ですらある。

いずれにしても、フランソワ、ピエール・バルビゼ、そしてルイ・フレモー&モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団による素晴らしい超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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まさに、歴史的な超名演というのは本盤に収められたような演奏のことを言うのであろう。

世にショパン弾きと称されたピアニストは、これまで多く存在しているが、その中でもサンソン・フランソワの演奏は、個性的という意味においては最右翼に掲げられるべきものではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められたショパンのピアノ協奏曲第1番の演奏においても、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、前述のように、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

ルイ・フレモーも、二流の存在とも言うべきモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団を巧みに統率するとともに、フランソワの個性的なピアニズムを見事に引き立てるのに成功している点を評価したい。

音質については、1965年のスタジオ録音であり、従来CD盤では今一つ冴えない音質であったが、数年前に発売されたリマスタリング盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったところである。

しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって、見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった。

音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。

とりわけ、フランソワの奔放にしてセンス満点のピアノタッチが鮮明に聴こえるのは殆ど驚異的ですらある。

いずれにしても、フランソワ、そしてルイ・フレモー&モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団による素晴らしい歴史的な超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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2014年02月09日


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夜想曲集の名演を成し遂げたピアニストは、これまで多く存在しているが、その中でもサンソン・フランソワの演奏は、個性的という意味においては最右翼に掲げられるべきものではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められた夜想曲集も、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、前述のように、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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2013年12月06日


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まさに超個性的な演奏である。

ショパン弾きとして名を馳せたピアニストは多数存在しているが、サンソン・フランソワほど個性的なピアニストは他に殆ど類例を見ないのではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められたポロネーズ集なども、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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素晴らしい名演だ。

ショパン弾きとして名を馳せたピアニストは多数存在しているが、サンソン・フランソワほど個性的なピアニストは他に殆ど類例を見ないのではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められた夜想曲集、前奏曲集も、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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2013年11月26日


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いわゆるショパン弾きと称されているピア二ストは数多くいるが、その中でも、フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと思う。

本盤に収められた楽曲においても、実に自由奔放な弾きぶりで、自らの感性のみを頼りにして、即興的とも評されるようなファンタジー溢れる個性的な演奏を行っている。

したがって、このあくの強いアプローチに対しては、弾き手によっては抵抗を感ずる人もいることと思うが、少なくとも、テクニックのみを全面に打ち出した表層的な演奏よりは、よほど味わい深い演奏ではないだろうか。

もちろん、フランソワのテクニックが劣っていたというわけではない。

バラードもスケルツォも、いずれもショパンが作曲した数多くのピアノ曲の中でも難曲の部類に入るものであり、フランソワも、このような難曲を弾きこなす技量は兼ね備えていたというのは当然の前提だ。

ただ、その技量を売りにするのではなく、楽曲の魅力を自らの感性のみを頼りにして、ストレートに表現しようという真摯な姿勢が、我々聴き手の深い感動を誘うのだと考える。

もっとも、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭ないことから、聴き手によっては、前述のようにそのあくの強さに抵抗を覚える人もいると思うが、フランソワの魔術にひとたびはまってしまうと、やみつきになってしまうような独特の魔力を湛えている。

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2013年11月06日


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実に個性的な素晴らしい超名演だ。

いわゆるショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられる。

いわゆる崩した弾き方であり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められた練習曲集も、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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ショパン弾きとして名を馳せたピアニストは多数存在しているが、サンソン・フランソワほど個性的なピアニストは他に殆ど類例を見ないのではないだろうか。

コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、いわゆる崩した弾き方とも言えるものである。

もちろん、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事である。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。

本盤に収められたワルツ集の演奏も、まさにセンスの塊であり、近年では同じくフランス人であるルイサダが素晴らしい超名演(1990年)を成し遂げているが、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏も同格の超名演と高く評価したい。

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2013年09月29日


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本盤に収められたドビュッシーのピアノ作品集は、最晩年のフランソワが成し遂げた不朽の名盤である。

フランソワの急死によって全集完成に漕ぎ着けることができなかったのは残念ではあるが、それでも本演奏の素晴らしさにいささかの揺らぎが生じるものではない。

ドビュッシーのピアノ曲の名演を成し遂げたピアニストは、これまで多く存在しているが、その中でもサンソン・フランソワの演奏は、個性的という意味においては最右翼に掲げられるべきものと言えるのではないだろうか。

いわゆる崩した弾き方とも言えるものであり、あくの強さが際立った演奏とも言える。

それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏であり、ドビュッシーのピアノ曲を得意としたギーゼキングによる演奏のように、オーソドックスなアプローチによる名演とは大きく異なり、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。

フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。

テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。

各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事であると言えるだろう。

また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れているところだ。

本盤に収められたドビュッシーのピアノ作品集も、まさにセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、前述のように、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。

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2009年07月21日


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フランソワ&クリュイタンスのディスクは、既に半世紀も前の録音ではあるが、その洗練度とエスプリ、柔軟自在なファンタジーは現在も少しも鮮度を落としていない。

というよりはむしろ、ここまで詩的なセンスを飛翔させた演奏が激減している現在、より一層フレッシュな感覚を我々に与えてくれるものとさえ言えそうである。

ラヴェルは作品の好き嫌いの激しいフランソワの十八番の一つでもあったが、フランソワが名匠クリュイタンスの共演を得て録音した2つのピアノ協奏曲は、まさにその豪華な顔合わせの成果というにふさわしい歴史的名演になっている。

ほろ苦くコクのある音色で音符を深く味わいながら語り継いでいくフランソワの表現は、これ以上はあり得ないほどのファンタジーとポエジーを内在させており、そこから滲み出る濃密な情念は、聴き手の神経をしびれさせるようなデモーニッシュな魅力さえも放っている。

天才と狂気―これはラヴェルとフランソワに共通した資質だ。

即興性を孕みながら、ラプソディックで奔放な表情、密度の高い情緒を一貫して維持して奏されるピアノ、それをサポートし、ときには協調し、ときにはコントラストをつけてすすむオーケストラの鮮烈な、ときには神秘的なみずみずしさ。

フランソワのラヴェルに、そしてこの2曲の演奏にみなぎるポエジー、それも今後この2曲の演奏からたちのぼるとは考えられないような高度に結晶したポエジーである。

《ピアノ協奏曲》でのフランソワは、クリュイタンスの名人的な好伴奏に支えられて、フランス的な感性にあふれた演奏を繰り広げている。

ことに、ラヴェル独特の洒落た感じを表出しているところは、この人ならではのものだ。

第1楽章のホルン、最高音のピアニッシモの甘さはフランスならでは。クリュイタイスのオーケストラとフランソワのピアノは、上品対上品、エレガンスの火花を散らせて、大人の味わいである。

《左手のためのピアノ協奏曲》は、出来不出来が明瞭にわかれるフランソワの演奏のなかでも、特によく出来たもののひとつで、作品全体にただよう不思議な気分を、繊細なタッチと、大きなスケールで表現していて、フランソワの芸術の真価を堪能させてくれることだろう。

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2009年04月01日


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フランソワは46年という短い生涯のなかで(1924-70)、ショパンを愛し、お酒を愛した名ピアニストで、演奏も生活も奔放とも言える天才肌だった。

特別な人を選んで溢れんばかりの才能を与えるのも神なら、その当人を46歳で早世させるのも神なのだ。

6歳ですでにヨーロッパ各地で演奏会を催し、パリ音楽院を一等賞を得て卒業し、ロン=ティボー国際コンクールの第1回で大賞を受賞という経歴から想像する「筋のよさ」や「よく構成された」種類の演奏と、実際の彼の演奏は大分異なる。

私がフランソワに魅せられるのは、彼のピアノがもたらす確信に満ちた風情である。

「ショパンの音楽はこんなに強く激しく自分を主張していたのか!」と耳が驚く。

フランソワの確信は彼が「作曲家としてもモダンで詩的な作風で知られる卓越した一人である」ことから来ているのだ。

それだけに同じショパンを弾いても、いわば無碍の自在さがあり、知りぬいた曲を、常に新しい感動を以て接する気配があった。

つまり即興の持つ気力の充実が、彼の演奏に新鮮さをもたらしていたわけだ。

どの演奏を聴いてもフランソワらしからぬものはないといってよく、ショパンを愛したユニークなピアニストの音楽を堪能することができる。

とにかくショパンの作品の隅々から、思いもかけないたっぷりと充実した表現を引き出してくる業は、実にスポンテイニアスだ。

努力や学習によって身に付くものでないだけに、今日ますます貴重なものに思えてならない。

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2008年10月14日


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これは1970年に46歳の若さで亡くなったフランスの名ピアニストで、ショパンを得意としていたフランソワの代表的録音である。

彼は"幻想のピアニスト"と呼ばれていたように、芸術家肌をもったやや異常気質ともいえる人だった。

彼のそうした特性がここにも存分に表れており、多彩なニュアンスで美しく聴かせる演奏である。

なかなか奔放な感性に貫かれており、振幅の大きい表現が聴かれるが、その表情はあくまで洗練味を宿していて魅力的である。

テンポを自在に動かしながら、作品のロマンティックな性格を実によく表出している。

2曲とも素晴らしいが、特に第2番などは、第2楽章の何とも曲折の多い情感豊かな音楽に強く魅せられる。センスがよく美しい仕上がりだ。

ニュアンスのすこぶるこまやかな演奏で、音楽の内面に深く沈潜して、感興のおもむくまま、この人ならではの呼吸で弾きあげている。

第1番も淡い夢や豊かな雰囲気に満ち、洒落た味わいとニュアンスが抜群だ。

ショパンの音楽のもつ、甘く、暗い情熱が前面に押し出されているのが特徴で、ことに第1、2楽章は素敵だ。

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2008年03月21日


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「あの〈マズルカ〉のなかには、信じがたいような細密さがある」と言ったのはベルリオーズだが、そうした性格を見事に表出しているのが、ベルリオーズと同じフランス人のフランソワである。

フランソワの演奏は、自由奔放で躍動する精神が引き出し得た全く独創的なショパンの演奏であり、一見、奇矯に見えるピアニズムは、今までに見えなかった形を曲に与えることになり、新鮮な驚きをもたらすのである。

モノーラルで録音の古さのため音の鮮度にはやや欠け、響きも硬いが、演奏の質は素晴らしく、フランソワなるショパン弾きの才知があふれ出てくる。

ショパンのこまやかな感情のひだを、巧みに表出していて聴かせる。

あくまでも自由な飛翔をめざす精神から生まれる才知、それがなんとも魅力的で、つい耳を傾けたくなる。

全体に即興的な性格をもっているのが特徴で、テンポを微妙に動かしながら、起伏の豊かなセンスのよい音楽をつくりあげている。

マズルカを躍動的にとらえた演奏であり、フランソワが残したショパン演奏の中でも最も価値が高い。

作品番号のついた51曲を収めている。

即興曲も個性的で、有名な幻想即興曲など、他の誰よりも快速のテンポで颯爽と演奏しているように聴こえるが、よく聴くと各フレーズには独特のニュアンスが込められていて、その洒落たセンスに満ち溢れた味わい深さにおいては、他のピアニストが到底及ばない独特の魅力を兼ね備えていると評価したい。

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2008年03月13日


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フランソワは最晩年にドビュッシー/ピアノ曲全集の録音に情熱を傾けたが、未完のままに終わった。

この「前奏曲」は、磨かれたピアニズムが線の明澄な音楽をつくっている。

フランソワは個性的な解釈で、例えば「アナカプリの丘」など、強弱の指示を大きく変更しており、各曲とも自由な表情づけが随所に行われているが、それが彼の場合は生き生きとして音楽的なのだ。

フランソワの音楽はフランスのエスプリそのものだ。

このフランソワのヒューマンな柔らかい響きによる演奏を聴くと、神経がほぐされるような気持ちになるから不思議だ。

例えばフランソワのフォルティッシモは、決して無機的に強度を強調するものではなく、ここではふくよかな《音》そのものがすでに音楽的なのだ。

ただ「映像」の第2集では、曲に濃厚な色彩があり、曲の趣を若干違ったもののように感じさせる。

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フランソワのショパンやベートーヴェン演奏における様式的違和感は、このドビュッシーに関してはまったくない。

それはドビュッシーの作品そのものが古典的様式を脱したものであることにもよるが、それ以上に作品と演奏がより親密な呼応関係にあるからだろう。

フランソワがドビュッシーの音楽の刻々の閃きをとらえてゆくさまは極めて新鮮であり、フランス的エスプリにあふれている。

ここではふくよかな《音》そのものがすでに音楽的だが、その表現はいささかも曖昧なところがない。

フランソワの表現は限りなくデリケートだが、デッサンはしっかりしていて、その音楽は録音でありながら演奏の一回性を強く印象づけるのだ。

1音1音がすべて十全な表情をもっており、手を取り合って自在に音楽を生み出していく、そんなドビュッシーだ。

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2007年12月19日


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ショパンとドビュッシーの各作品集と共に、鬼才フランソワの貴重な遺産で、フランソワの天才的な音楽性とセンスが光る演奏である。

彼の録音では、調子の善し悪しに左右されて曲によって出来にムラがあることが否めない一方、他のピアニストには求められないファンタジーとイマジネーションが満ちあふれている。

個性的な閃きと怪奇性さえ帯びたピアニズムをもって、自由な飛翔を見せる彼の演奏は、ニュアンスが変幻自在で、聴いていて先の読めないスリルがある。

彼の個性はまさしく余人をもって代えがたい。

彼の弾くピアノの音はひとつひとつがちゃんと姿を持っていて、そうした音で綴られる音楽は、実に豊かなニュアンスにあふれている。

またラヴェルのピアノ曲の持つ色彩感が、柔軟なグラデーションによって実現されているのも見事だ。

フランソワのラヴェルには何ともいえぬ花がある。

例えば「高雅にして感傷的なワルツ」での、しなやかな肉体性を感じさせる演奏からたちのぼる豊かな香りはまさにラヴェルの魅力の神髄といっても過言ではない。

そして見事な色彩感もまた、特筆せねばならない。

その柔らかな音色には無限のグラデーションがある。

「水の戯れ」での湧き立つような響きは、オーケストラよりもデリケートな色彩を伝えており、水の流動性、幻想的な美しさを、奔放かつ魅力的に作り上げている。

また「夜のガスパール」のような非現実的な世界を、場面によってはデリケートに、あるいはディアボリックにと、多彩な変化を伴って描き出す。

「クープランの墓」での淡々とした表現に聴く小気味よいニュアンスからも、ラヴェルとフランソワの幸せな関係がたっぷりとうかがえる。

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