アルゲリッチ

2016年10月06日


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8枚のCDで構成されたマルタ・アルゲリッチ・エディションの室内楽編で、その大部分が2002年から2009年にかけてのスイス・ルガーノ音楽祭のアルゲリッチ・プロジェクトから採られている。

ここでは声楽作品を除く多岐に亘るアンサンブルの領域に挑戦する彼女の魅力が堪能できる。

またこの音楽祭での多くの若手演奏家の起用と彼らの演奏水準の高さも注目に値する。

例えばCD3でシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番を弾く若干19歳のゲザ・ホッスス=レゴツキは同じCDでソナタ第2番を演奏しているルノー・カピュソンに比較して、まだ多少荒削りな部分があるにしても、その飛び抜けた資質は疑いない。

カピュソンについてはCD6でのバルトークのソナタ第1番が洗練された腕の冴えを発揮している。

管楽器ではナカリャコフがフリューゲルホルンで演奏したシューマンの『幻想小曲集』からの3曲が、柔らかい楽器の音色を活かした滑らかなカンタービレ奏法で極めて美しい。

大型アンサンブルの面白みとしては、幾分マイナーな曲だがCD7のヤナーチェクの小協奏曲が挙げられる。

一方ベテラン奏者では、この音楽祭とは別の録音になるがCD1のパールマンとのフランクのヴァイオリン・ソナタのライヴが秀逸で、更にCD6では同曲のチェロ編曲版をミッシャ・マイスキーの演奏で聴き比べることができる。

同じ曲でも相手がヴァイオリンとチェロでは当然伴奏のニュアンスも異なっている。

またCD3ではヴィオラの今井信子がシューマンの『お伽の絵本』でソロを、そしてCD8では同じくシューマンのピアノ五重奏曲に参加して深い味わいとアンサンブルの巧みさを聴かせてくれる。

アルゲリッチはこうしたあらゆる楽器に柔軟に対応する感性を持っているようで、今後の幅広い活躍にも期待したい。

彼女の現在の活動について、ソロを弾く機会が減ってしまったから伴奏や室内楽に転向していったと批判する人がいるが、筆者はそれはかなり見当違いの意見のように思えてならない。

何故なら彼女がこうしたジャンルに手を染めたのは決して最近のことではないし、しかもアンサンブルでは個性の異なる奏者の音楽を聴き、それを受け入れてお互いの芸術上の接点を探るという過程が不可欠で、リーダーシップを取ることはできても、そこに自己の抑制や協調という高等技術が必然的に要求されるからだ。

彼女がキャリアの後半にこうした室内楽のレパートリーを充実してくれたことは、協演する若手の演奏家にとってはかけがえのない経験に違いないし、そうしたことをむしろ私達は喜ぶべきだろう。

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2016年09月30日


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EMIから同時に刊行されたマルタ・アルゲリッチ・エディション全3巻18枚のCDからのコンパクトなダイジェスト盤で、ザ・サウンド・オブ・マルタ・アルゲリッチと題された3枚組ボックス・セットに協奏曲、ソロ及びデュオそして室内楽のそれぞれのジャンルから16曲が収められている。

収録された曲は1枚目の協奏曲集に限っては楽章単位で抜粋されているので、ファンの鑑賞用としては中途半端な編集だが、コスト・パフォーマンスが極めて高い廉価盤なので、クラシック入門者あるいはこれからアルゲリッチの演奏に触れてみたい方には最適だし、BGMとしても活用できる。

既に彼女のファンであれば、これを試聴盤として気に入ったジャンルのよりまとまったセットを購入することも可能だろうし、また限定盤なのでコレクター用の記念サンプラーとしても充分に価値がある。

CD.1の協奏曲集ではナカリャコフと組んだショスタコーヴィチの『ピアノとトランペットのための協奏曲』が秀逸だし、CD.2のピアノ連弾によるラヴェルの哀愁に満ちた『マ・メール・ロワ』が美しい。

また最後の室内楽ではカピュソン兄弟との協演になるハイドンの『ジプシー・トリオ』がどこか取り澄ました感じで魅力的だが、中でもヤナーチェクの『ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットの為の小協奏曲』の演奏が白眉だ。

主導権は常に彼女が握っているが、アンサンブルのやりとりの面白さが聴き所だろう。

1965年から2009年の長期間に亘る録音の集約だが、音質については全体的にみてEMIのものとしては極めて良好と言える。

アルゲリッチの全集は既に2008年からドイツ・グラモフォンが順次リリースしているコレクション4セット27枚が最も充実した内容を持っていて、今回EMIがまとめた全集の廉価盤化は遅すぎた感があるが、曲目、録音年代、協演者も異なっているのでファンにとっては見逃せない企画になっている。

因みにEMIの宿敵でもあリ熾烈な競争を行っているグラモフォンも時を同じくして彼女の3枚組の廉価盤サンプラー・セットThe Art of Martha Argerichをリリースしている。

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2016年05月31日


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昨年マルタ・アルゲリッチのドイツ・グラモフォンとフィリップス音源を中心とするセッション及びライヴ録音がユニヴァーサルから48枚組のボックス・セットに集大成された。

また近年彼女が頻繁に録音しているもうひとつのレーベルが旧EMIで、それらも現在ワーナーからセット物で随時リリースされているが、一方この5枚組はソニー・コンプリート・レコーディングスと銘打った1975年から92年にかけて彼女がRCA、ソニー、リコルディに散発的に録音したレパートリーをまとめたものになる。

レーベルについては協演者の契約会社にも関係していると思われるが、特筆されるのはアルゲリッチの演奏集としてはソロ、アンサンブル共にかなりレアな曲目が含まれる限定盤ということで、ファンにとっては欠かせないコレクションになるだろう。

リマスタリングされた音質はCDによって多少ばらつきがあるが、リマークすべき欠点はなく極めて良好。

CD1プロコフィエフのフルート・ソナタは本来フルートのために作曲され、オイストラフの助言でヴァイオリン版に編曲された経緯があるが、ゴールウェイのオリジナリティーを発揮した華麗なフルートの音色が魅力だし、積極的に介入するアルゲリッチのピアノが作品により一層の精彩を与えてフレッシュなデュエットに仕上がっている。

一方フランクのフルート・ヴァージョンによるソナタは彼女の唯一の録音で、フルートの艶やかさと相俟ってコケティッシュな雰囲気が醸し出された演奏が秀逸だ。

CD2は彼女が後にレパートリーから外してしまったシューマンの『幻想曲』がレア音源だが構成力ではやや弱く、むしろ多彩な音楽性が面目躍如の『幻想小曲集』が聴きどころだろう。

またCD3イヴリー・ギトリスとのフランクとドビュッシーのヴァイオリン・ソナタも貴重なセッションで、ギトリスの渋めだが妖艶な音色と奏法に従うアルゲリッチとしては異色の協演になっている。

CD4ベートーヴェンは彼女が繰り返して録音している十八番だが、ここではロンドン・シンフォニエッタの弾き振りがセールス・ポイントで、ハイドンでは音量を巧みに制御しながら機知に富んだ感性で弾き切っている。

尚この曲で彼女はワンダ・ランドフスカの手になるカデンツァを演奏していて、中でも第2楽章のそれは古典的とは言えないが可憐な趣を持っている。

最後の1枚はアバドとの協演で、リヒャルト・シュトラウスの『ブルレスケ』とスクリャービンの交響曲第5番『プロメテ−焔の詩』が収録されている。

アバドとのグラモフォン盤は昨年ユニヴァーサルから5枚組で出ているが、勿論この2曲は含まれていない。

気の利いたオーケストレーションをバックに華麗なピアニズムが展開する『ブルレスケ』は、アルゲリッチの師であったフリードリッヒ・グルダのレパートリーでもあり、彼の影響が少なからずあったことが想像される。

瑞々しい感性を超絶技巧に託したソロが冴え渡っている。

尚グルダの弾く同曲は最近プラガからリリースされたベーム、ウィーン・フィルとのSACD盤がある。

スクリャービンの第5番は大編成のオーケストラにピアノ、オルガン、コーラスが加わる作曲家最後の交響曲で、新時代の音楽に強かったアバドの力量が示された色彩感豊かな演奏が注目される。

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2016年05月20日


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マルタ・アルゲリッチがデビューして間もなかった1960年から67年にかけて、ケルン及びハンブルクのふたつの放送局のラジオ放送用のために録音した音源を2枚のCDにまとめたもの。

聴く前は総てがモノラル録音という先入観からいくらかセピア調の音色を想像していたが、再生してみると第1曲目のモーツァルトから音響の伸展にも、また潤いにも不足しない瑞々しい音質で、正直言って期待以上の収穫だった。

この時代はLP盤に遅れてラジオのステレオ放送が試験的に始まったいわゆるFM黎明期で、一般のラジオの聴取者が専用のオーディオ機器で音楽鑑賞を楽しむのはもう少し後だったことを考えればモノラル音源なのはやむを得ないだろう。

ただし音質の明瞭さやノイズのないマスター・テープの保存状態は流石に管理の国ドイツのものだけあって極めて良好で、高度な鑑賞にも充分に堪えられる。

演奏曲目では当初からアルゲリッチの十八番で後にグラモフォンに正規録音することになるプロコフィエフやラヴェルの他に、彼女が逆にレパートリーから殆んど除外してしまうモーツァルトやベートーヴェンのソナタが聴けるのも貴重だ。

アルゲリッチはそのキャリアの始まりから現在まで演奏スタイルを殆んど変えていないピアニストだが、ここではその鋭い感性と強い個性から溢れ出るカリスマ性とスリリングな表現、そして尽きることのないエネルギッシュな奏法が既に全開だ。

彼女のモーツァルトのソナタは特有の閃きから発散する鋭敏な感性に支えられていて爽快だし、ベートーヴェンにしてもアルゲリッチがもしソナタ全集を完成させたならば、さぞ独創的なものが出来上がっただろうと思わせるアイデアに満たされていて、ここに収録された第7番の他には僅かなサンプルしか残されていないのが残念だ。

おそらく彼女はその性格から直感的に把握することが困難な曲に関しては敬遠したのかも知れない。

例えば楽理的に厳格で執拗な構成を持ったバッハやベートーヴェンの作品はかえってアルゲリッチの自由奔放なファンタジーの飛翔を妨げてしまったのではないだろうか。

一方CD2に収録された20世紀の作品群では、彼女は水を得た魚のように生気に溢れた自由闊達な演奏を繰り広げている。

こうした開拓の余地がある曲でのアルゲリッチの挑戦とも言える演奏は実際戦慄を覚えるほど凄まじいものがある。

それは当時20代だった彼女の強烈で迸る感性を反映させた解釈の典型であろう。

プロコフィエフの鋭利でパワフルな打鍵もさることながら、ラヴェルのクリスタリックで繊細な音楽性の再現も鮮やかだ。

3面折りたたみのデジパックに2枚のCDと抜き出し可能なライナー・ノーツが挿入されていて、そこに詳細な録音データと共にグレゴール・ヴィルメスの『マルタ・アルゲリッチ、若き雌ライオン』という興味深いエッセイと多数のスナップ写真が掲載されている。

これらはこの時期の彼女の音楽活動を知る上で非常に示唆的である。

ちなみにこのアルバムのレパートリーは、アルゲリッチが16歳で優勝した1957年のブゾーニ及びジュネーヴのふたつの国際音楽コンクールの演奏プログラムとして準備されたようで、この時期彼女はウィーンでフリードリッヒ・グルダに師事していた。

その後1965年にはショパン・コンクールで第1位を獲得するが、このラジオ放送用音源はそれと相前後して収録されている。

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2015年09月03日


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昨年惜しまれて亡くなったクラウディオ・アバドと、彼と長きに亘って親密なパートナー・シップを続けて名演を残したマルタ・アルゲリッチとの協奏曲集5枚組セットで、デビュー当時から名録音を生み出してきたアルゲリッチ&アバドによる、どれもが作品の核心を鋭く抉る永遠の名演集。

5枚とも現行で個別に入手できるが、プライス・ダウンされているので新規に購入したい方にとっては朗報に違いない。

筆者は本セットに収められた全てのディスクを既に購入しており、ショパン、リスト、チャイコフスキー、ラヴェルの演奏については本ブログでレビューを投稿済みである(それ故本セットを購入しているわけではないことを予めお断りしておきたい)。

データを見ると、初出時にカップリングされていた協奏曲以外の曲目は今回除外されている。

尚後半の3枚は総てライヴ録音になるが、音質はいずれも極めて良好。

彼らのコラボの始まりを飾っているのがプロコフィエフで、両者が得意にしていた20世紀の作品の演奏として流石に隙のない鮮やかな手腕を見せている。

ショパン、リスト、そしてチャイコフスキーと続くレパートリーではスピリットに突き動かされて疾駆するアルゲリッチを、しなやかで緻密なオーケストレーションでフォローし、充分に歌わせることも忘れないアバドの十全な采配が秀逸だ。

一方ラヴェルはベルリン・フィル及びロンドン交響楽団との2種類の音源が入っていて、古い方はより新古典主義的な整然とした形式美を感知させているが、新盤では彼女がファンタジーの翼を広げてラヴェルの妖艶な魅力を醸し出している。

ベートーヴェンでは第3番がいくらかロマンティックになり過ぎる傾向があって、作品の構造美の表現が二の次になっているのは否めないだろう。

室内楽はともかくとして、彼女がベートーヴェンのソナタに取り組まない理由はそのあたりにあるのかも知れない。

モーツァルトに関してはアバドはこの2曲を過去にグルダやゼルキンとも協演しているし、第20番ではピリスとの新しいレコーディングが話題を呼んだ、彼にとっては経験豊かなレパートリーだったが、奇しくもアルゲリッチとの演奏が最後になってしまった。

どちらも彼女のメリハリを効かせたソロが清冽で、いまだに衰えない才気煥発な奏法が印象的だ。

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2015年03月24日


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優れた演奏家は今日数多いが、アルゲリッチほど聴き手をスリリングな興奮に誘うピアニストも他にはいないであろう。

完璧な技巧を背景に奔放なまでの即興性と躍動感にあふれた演奏を聴かせる名手であり、まさに天才的な名ピアニストである。

一方、鋭い緊張感と劇的な表現力に貫かれたピアノ演奏の醍醐味を満喫させるポリーニは、アルゲリッチと並び現代ピアノ界を二分する人気と実力を誇る名ピアニストである。

ポリーニは甘いリリシズムに溺れることなく、作品に対する鋭い問いかけを背後にもつ彼の演奏は、時に聴き手に問題提起を迫るような気迫をもち、刺激的である。

イタリア人ならではの輝ける感性と知的な洞察力を併せ持つ、稀に見る天才型の名手ということになろう。

とりわけこの2大ピアニストは特にショパンにおいて個性的で素晴らしい対照的な名演を聴かせた。

アルゲリッチはきわめてスケール大きくピアノを鳴らし、勢いに乗じた激しい魂の燃焼を聴かせるが、ポリーニは冷静沈着で完璧主義的な、揺るぎのない安定し切った演奏で迫る。

アルゲリッチは抜群のテクニックと、本能的とも言える激しい作品へののめり込みを感じさせ、まるで曲とともに燃え尽きてしまうのではと思わせる、鬼気迫る凄い迫力の演奏になっている。

ポリーニの方は冷静沈着、まったく激することなくきわめて精緻な計算によって、完璧とも言えるやはり名演を聴かせる。

アルゲリッチの怒涛のような快演と、ポリーニのクールなリリシズム、いずれも比較を絶した名演で、優劣を論じることはできないが、本能派のアルゲリッチと、理想派のポリーニでは、まったくクロスすることのない二極的なショパンである。

両者はまさに対極的とも言える解釈なのだが、ショパンの作品そのものに、こうした極端な解釈を許す要素があるのだろう。

激しい魂の燃焼を求めるか、あるいは完璧なプロポーションを求めるかで、自ずと選択の基準は決定されるだろう。

激しく燃えるアルゲリッチに対して、クールで冷静なポリーニと、2つの演奏を聴き比べるのは、ファンのみに許された楽しみと言えよう。

いずれをとるかは、聴き手の好みの問題と言うしかないところである。

アルゲリッチは5歳からピアノを始め、わずか8歳でモーツァルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いたという。

14歳の時ヨーロッパに渡り、グルダ、リパッティ、ミケランジェリ、マガロフなど数多くの名ピアニストのもとで研鑽を重ねている。

1960年、19歳の時より、ドイツ・グラモフォンにレコーディングを開始し、1965年のショパン・コンクールに優勝、以来今日まで変わることなく世界のピアノ界の頂点にたつピアニストとして華々しい演奏・録音活動を繰り広げている。

ポリーニも9歳にしてデビュー・リサイタルを開くほど若くして才能を発揮しているが、何といっても1960年のショパン・コンクールに18歳という若さで優勝、審査委員長のルービンシュタインを感嘆させた。

以来国際的な演奏活動を開始するかと思われたが、1968年まで表舞台にたつことなく、さらに研鑽を重ねている。

1968年ロンドンでのリサイタルを契機にカムバックし、1970年代はじめには世界最高峰のピアニストとして名声を確立している。

我が国への来日も1974年以来続けられており、ショパンを採り上げることも稀だが、いずれも揺るぎない説得力で聴き手を襲う名演を聴かせる大家中の大家である。

両者とも現在では高齢になり、ライヴにしろセッションにしろ慎重に臨んでいるため、若き日から壮年期にかけて、ドイツ・グラモフォンに残された録音は貴重である。

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2015年03月16日


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本演奏の評価に入る前に、EMIがフルトヴェングラーの遺産にとどまらず、クレンペラーやシューリヒト、カラヤン、テンシュテットなどによる名演のSACD化を進めていることについて大いに歓迎したいと考える。

今回はアルゲリッチによる一連の演奏のSACD化であるが、今後は、他の演奏家による名演のSACD化も大いに望みたいと考える。

本盤には、アルゲリッチ&デュトワによるショパンのピアノ協奏曲第1番及び第2番が収められているが、両曲の様々な名演の中でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

アルゲリッチのピアノは、卓越したテクニックをベースとして、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅は桁外れに広く、テンポの緩急も変幻自在であり、まさに自由奔放とも言うべき圧倒的な表現を披露している。

それでいて、全体の造型が弛緩することはいささかもないというのは圧巻の至芸と言える。

ショパンの演奏では、陳腐なロマンティシズムに拘泥した感傷的なものも散見されるが、アルゲリッチのピアノはそのような感傷的要素とは無縁であり、どこをとっても気高い芸術性を失うことがないのは、アルゲリッチの芸術家としての類稀なる才能の証左であると考える。

こうしたアルゲリッチの自由奔放なピアニズムに、適度な潤いと瀟洒な味わいを付加しているのが、デュトワ&モントリオール交響楽団による名演奏である。

デュトワが指揮するモントリオール交響楽団の演奏は、フランスのオーケストラ以上にフランス的と言われていたが、本演奏でも、そうしたフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいのある美演を披露してくれているのが素晴らしい。

そして、デュトワの指揮も、かつての妻であるアルゲリッチのピアノをしっかりと下支えする献身的な指揮ぶりであり、アルゲリッチのピアノの頼もしい引き立て役に徹している。

これら両曲の名演の中で、特に評価が高いものとして、ツィマーマンによる弾き振りによる超個性的な名演(1999年)が掲げられる。

本演奏は、さすがにツィマーマンの名演ほど個性的ではないが、アルゲリッチの自由奔放なピアノとデュトワ&モントリオール交響楽団によるセンス満点の味わい深い演奏が融合した稀有の超名演と高く評価したい。

録音は、これまでのHQCD盤でもかなり満足し得る音質ではあったが、今般のSACD盤はそれをはるかに凌駕する究極の高音質録音である。

アルゲリッチによる超名演をこのような究極の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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2014年11月28日


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本盤には、当時気鋭の女流ピアニストとして頭角をあらわしつつあったアルゲリッチと、同じく次代を担う気鋭の指揮者として急速に人気が高まりつつあったアバドが組んで行った、19世紀の偉大なピアニスト兼作曲家であったショパンとリストのピアノ協奏曲第1番の演奏が収められている。

いずれも演奏も、録音から40年以上が経過した現在においても、両曲の演奏史上トップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

アルゲリッチは、両曲ともに後年に、一時は夫君となったデュトワ(オーケストラはモントリオール交響楽団)と組んでスタジオ録音(ショパンは1988年、リストは1998年)を行っている。

いずれも超名演であるが、本盤の演奏にはそれら後年の演奏にはない若さ故の独特の瑞々しさがある。

したがって、本盤の演奏との優劣の比較は困難を極めるが、いずれもハイレベルの超名演であることは疑いようがなく、結局は好みの問題なのかもしれない。

アルゲリッチにとっては、本盤が初の協奏曲録音となったものであるが、そのようなことを微塵も感じさせないような圧倒的なピアニズムを展開している。

アルゲリッチの場合は、実演であってもスタジオ録音であっても、灼熱のように燃え上がる圧倒的な豪演を展開するが、本盤の演奏においてもその豪演ぶりは健在である。

変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、そしてアッチェレランドの駆使など、これ以上は求め得ないような幅広い表現力を駆使して、両曲の魅力を最大限に表現し尽くしているのが素晴らしい。

こうしたアルゲリッチの自由奔放とも言うべき圧倒的なピアニズムに決して引けを取っていないのが、若きアバドによる生命力に満ち溢れた演奏である。

アバドは、ロンドン交響楽団を巧みに統率して、気迫と力強さが漲るとともに、持ち前の豊かな歌謡性をも織り込んだ、いい意味での剛柔バランスのとれた名演奏を展開していると評価したい。

音質については、これまで何度もリマスタリングを繰り返してきたこともあって、従来盤でも十分に良好な音質である。

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2014年08月08日


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本盤にはシューマンのピアノ曲の中でも特に有名な「子供の情景」と「クライスレリアーナ」が収められているが、いずれも素晴らしい超名演と高く評価したい。

常々のレビューにおいて記していることであるが、シューマンのピアノ曲の演奏は非常に難しいと言える。

弾きこなすのに卓越した技量が必要なことは当然のことであるが、それ以上に詩情の豊かさやファンタジーの飛翔を的確に表現することができないと、ひどく退屈で理屈っぽい演奏に陥ってしまう危険性がある。

アルゲリッチは、超絶的な技量と圧倒的な表現力において、現代最高の女流ピアニストと言える偉大な存在であるが、本演奏においてもそれは健在だ。

「子供の情景」を構成する各曲については、その桁外れに幅広い表現力を効果的に駆使して見事な描き分けを行っており、その卓越した思い入れたっぷりの表現によってあたかも子供が遊ぶ風景が眼前に浮かんでくるかのようであり、抗し難い魅力に満ち溢れている。

「クライスレリアーナ」は、まさにアルゲリッチの独壇場であり、変幻自在のテンポ設定、思い切った強弱の変化、スタジオ録音とは到底思えないような猛烈なアッチェレランドなどを大胆に駆使して、細部に至るまで彫琢の限りを尽くしており、迸るような情熱の炎といい、情感の豊かさといい、まさに完全無欠の演奏に仕上がっている。

いささか極論ではあるが、ラヴェルの「夜のガスパール」と同様に、あたかもアルゲリッチのために作曲された楽曲であるかのように聴こえるところであり、おそらくは、本演奏は同曲演奏史上でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

録音は、従来盤でも十分に満足し得る高音質であったが、今般のSHM−CD化によって音質はきわめて鮮明になるとともに、音場が非常に幅広くなった。

ピアノ曲との相性抜群のSHM−CDだけに今般のSHM−CD化は大いに歓迎すべきであり、アルゲリッチによる至高の名演をこのような高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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2014年07月02日


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2010年11月28日(ショパン)、12月1日(シューマン)、すみだトリフォニーホールに於けるライヴ録音。

この音源はもともとショパン&シューマン生誕200周年、アルゲリッチ来日40周年と翌年の70歳の記念として世界に販売される予定のものであったが、東日本大震災で心を痛めたアルゲリッチが日本のためにチャリティーCDとして販売することにしたという経緯がある。

シューマンのピアノ協奏曲とショパンのピアノ協奏曲第1番はいずれもアルゲリッチの十八番中の十八番なので、どちらの演奏も素晴らしく、ここでのアルゲリッチは、とにかくエネルギッシュで集中がきれることなく、一気呵成に弾いている。

とは言え、ショパンは全体的に綿密に演奏していると感じられるが、やはりシューマンでは特に第3楽章の終わり近く、演奏時間でいうと9分過ぎあたり、テーマが展開されヒートアップして行くところなどが、鳥肌が立つくらいに素晴らしい。

録音時間をアルゲリッチのDG盤やEMI盤と比較すると、シューマン、ショパン共にテンポが若干遅くなっているが、古希を迎えるにあたり速さを抑えたというよりも、曲の持つ情感を丁寧に表現した結果と感じられて、とても繊細で心の琴線に触れる演奏ともなっている。

また、アルミンク&新日本フィルのバックは、調和というよりも楽器一つ一つがしっかりと主張するようにオケを仕上げており、どの楽器も鋭く音が立ち上がってくる。

特筆すべきは録音の質で、特にピアノの音の再現性が極めて優秀で、コンサートの生の音に近い音を聴くことができる。

何故かピアノ演奏をCDで聴くと、生演奏から感じる音感からかけ離れている録音が意外に多くて残念な経験をよくするのだが、本盤では「そうそう、アルゲリッチのピアノの音は間違いなくこんな感じだった」という納得感が得られる。

ライナー・ノーツによれば、すみだトリフォニーホール、新日本フィル共にアルゲリッチのお気に入りとのことらしく、まさに万全の態勢で録音されたメモリアル・アルバムのようだ。

最近は専ら室内楽の演奏ばかりが目立つアルゲリッチだが、これほど美しく感動的な協奏曲アルバムを、しかもチャリティーの形で出してもらい、筆者としては、唯々感謝しているばかりである。

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2014年02月20日


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様々な意見はあろうかとも思うが、アルゲリッチこそは史上最高の女流ピアニストと言えるのではないだろうか。

かつてのリリー・クラウスやクララ・ハスキル、近年では、ピリスや内田光子、メジューエワ、グリモー、アリスなど、綺羅星のごとく輝く女流ピアニストが数々の名演を遺してはいるが、それでもアルゲリッチの王座を脅かす存在はいまだ存在していないのではないかと考えられる。

昨年5月末に発売されたオリヴィエ・ベラミー著の「マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法」によると、アルゲリッチは日本、そして日本人を特別に愛してくれているということであり、我が国において数々のコンサートを開催するのみならず、別府音楽祭を創設するなど様々な活動を行っているところだ。

アルゲリッチには、今後も様々な名演を少しでも多く成し遂げて欲しいと思っている聴き手は筆者だけではあるまい。

本盤には、アルゲリッチが1960年代にスタジオ録音したショパンの有名曲が収められているが、いずれも素晴らしい名演だ。

いずれの演奏においても、ショパン国際コンクールの覇者として、当時めきめきと頭角をあらわしつつあったアルゲリッチによる圧倒的なピアニズムを堪能することが可能である。

アルゲリッチのショパンは、いわゆる「ピアノの詩人」と称されたショパン的な演奏とは言えないのかもしれない。

持ち前の卓越した技量をベースとして、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまでの桁外れの表現力の幅広さを駆使しつつ、変幻自在のテンポ設定やアッチェレランドなどを織り交ぜて、自由奔放で即興的とも言うべき豪演を展開している。

ある意味では、ドラマティックな演奏ということができるところであり、他のショパンの演奏とは一味もふた味もその性格を大きく異にしているとも言えるが、それでいて各フレーズの端々からは豊かな情感が溢れ出しているところであり、必ずしも激情一辺倒の演奏に陥っていない点に留意しておく必要がある。

そして、アルゲリッチのピアノ演奏が素晴らしいのは、これだけ自由奔放な演奏を展開しても、いささかも格調の高さを失うことがなく、気高い芸術性を保持しているということであり、とかく感傷的で陳腐なロマンティシズムに陥りがちなショパン演奏に、ある種の革新的な新風を吹き込んだのではないだろうか。

そのような意味において、本盤の演奏は、今から40年以上も前の録音であるにもかかわらず、現在においてもなお清新さをいささかも失っていないと評価したい。

音質については、これまで何度もリマスタリングを繰り返してきたこともあって、従来盤でも十分に良好な音質であったが、今般発売されたシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤は、これまでとは次元の異なる圧倒的な高音質に生まれ変わった。

いずれにしても、アルゲリッチによる清新な超名演を、現在望み得る最高の高音質SACD&SHM−CD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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2014年02月11日


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本盤にはプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とラヴェルのピアノ協奏曲が収められているが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

それどころか、録音から40年以上が経過しているにもかかわらず、現在でもなお両曲の様々な演奏の中でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

アルゲリッチのピアノは、実演においてもスタジオ録音においても、灼熱のように燃え上がる圧倒的な豪演を展開するが、それは本盤に収められた演奏においても健在。

その卓越した技量は超絶的でもあり、とても人間業とは思えないような強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅は桁外れに広く、変幻自在のテンポ設定や猛烈なアッチェレランドを駆使するなど、自由奔放で即興的とも言うべき圧倒的なピアニズムを展開している。

それでいて、アルゲリッチが素晴らしいのは、どれだけ自由奔放な演奏であっても、いささかも格調の高さを失うことがないという点である。

要は、どのように大胆な表現を行っても、芸術性を損なわないということであり、プロコフィエフでは同曲特有の独特のリズム感と叙情性を巧みに表現しているし、ラヴェルのピアノ協奏曲では、同曲が含有するフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいにおいてもいささかの不足はない。

このような圧倒的なピアニズムを展開するアルゲリッチに対して、アバドの指揮も一歩も引けを取っていない。

当時のアバドは次代を担う気鋭の指揮者として上昇気流に乗りつつあったが、本盤の演奏においても、畳み掛けていくような気迫や力強さ、そして持ち前の豊かな歌謡性を駆使した、いい意味での剛柔バランスのとれた名演奏を行っている点を高く評価したい。

オーケストラにベルリン・フィルを起用したのも功を奏しており、さすがにこの当時はポストカラヤンなどは問題にもならなかったであろうが、気鋭の指揮者に敬意を表して最高の演奏を披露したベルリン・フィルにも大きな拍手を送りたい。

なお、アルゲリッチは、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番についてはデュトワ&モントリオール交響楽団(1997年)とともに、ラヴェルのピアノ協奏曲については、アバド&ロンドン交響楽団(1985年)、デュトワ&モントリオール交響楽団(1997年)とともに再録音を行っており、それらも素晴らしい名演ではあるが、本盤の演奏にはそれら後年の演奏にはない若さ故の独特の瑞々しさがあり、本盤の演奏の方をより上位に置きたいと考える。

音質については、これまで何度もリマスタリングを繰り返してきたこともあって、従来盤でも十分に良好な音質である。

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2014年02月03日


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アルゲリッチの面白さを堪能できるディスクだ。

最も好きな作曲家はシューマンと語るアルゲリッチであるが、これまでのところ、幻想曲ハ長調 Op.17と、幻想小曲集 Op.12に関してはセッション録音はほかに無いようなので、この若き日の録音を収めたアルバムの存在は貴重である。

古今東西、シューマン的な魅力を発揮するピアニストといえば、誰でもまずアルゲリッチを考えるだろう。

ここでのアルゲリッチの演奏は、シューマン若き日の楽想の変化の激しさを見事に表したもので、激したり沈んだりする多彩な表情と音色の変化の目まぐるしさは、名手アルゲリッチとしてもこの時期(1976年)だけのものかもしれない。

彼女の演奏はシューマンの作品に対する内省的な洞察があるとともに、この作曲家の外へ燃え出る強烈な表出力と深く沈下する情熱が見事に調和しているのである。

それはまたCDでありながら演奏の一回性を強く実感させる。

実に素晴らしい独自のシューマンの主張として、強い説得力を持つ音楽だ。

アルゲリッチの特色が最大限に発揮されており、それゆえに息もつかせぬ面白さを満喫できるのは《幻想小曲集》である。

これ以上ロマン的な表出は不可能を思われるほど自由奔放であり、アルゲリッチのインスピレーションと歌が強く押し出され、独自の世界を繰り広げてゆく。

感興のおもむくまま、奔放に弾きあげた演奏で、しかもロマン的な情感が濃厚に漂っている。

それに比べれば《幻想曲》は抑制が効いているが、ここでも各曲をファンタスティックに精妙に弾きこんでいる。

ホロヴィッツがパステルカラーの絵ならば、アルゲリッチは油絵といった感じで、静と動、明と暗の対比をくっきりとつけながら、感興のおもむくまま、各曲を即興的に弾いているのが特徴だ。

ピアノの小品集と思って聴くと驚かされるような、力の入った熱っぽい演奏である。

1976年、アナログ後期におこなわれたセッションでのステレオ録音のため、そうしたアルゲリッチの切れ味鋭い音から繊細な音まできちんとしたクオリティで収録されているのもポイントである。

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2013年05月13日


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本盤に収められた演奏は、いずれも1978〜1979年にかけてコンセルトヘボウにおいて行われたアルゲリッチによるピアノコンサートのライヴ録音であるが、いずれも至高の超名演と高く評価したい。

超名演の上に超を5つ付けてもいいくらいの究極の名演とも言える。

本盤には、バッハ、ショパン、バルトーク、プロコフィエフなどのピアノ・ソナタ及び小品や、アルゲリッチの母国にもゆかりがある作品であるビナステラのアルゼンチン舞曲集などが収められており、楽曲どうしの間には何らの共通項も見当たらないが、アルゲリッチの超絶的な演奏によって、これらのすべての演奏全体が大理石で出来た堅固な構造物のような壮大な芸術作品に仕上がっているという趣きさえ感じさせるのが素晴らしい。

アルゲリッチのピアノは、本盤の演奏においても例によって即興的とも言うべき自由奔放そのものだ。

人間離れした超絶的な技量を発揮しつつ、変幻自在のテンポ設定や、思い切ったアッチェレランド、そしてリタルランドを駆使して、実にスリリングな演奏を展開している。

強靭な打鍵は女流ピアニスト離れした圧倒的な迫力を誇っているし、繊細な抒情の表現における心の込め方も尋常ならざるレベルに達しており、表現の幅は桁外れに広い。

これだけ自由奔放とも言える演奏を展開しているにもかかわらず、楽曲全体の造型がいささかも弛緩することなく、そしてスケールの雄大さを失わないというのは、アルゲリッチだけに可能な圧巻の至芸である。

これだけの圧巻のピアノ演奏は、録音にはとても入り切らないと言えるだろう。

実際のところ、既発売のCDは、今から30年以上も前のライヴ録音ということもあり、必ずしも満足できる音質とは言い難い面があった。

しかしながら、今般のSACD盤は、従来盤とは次元が異なる圧倒的な超高音質に生まれ変わったと言えるところであり、おそらくは現在望み得る最高の音質と言える。

アルゲリッチの歴史的な超名演を、このような究極の鮮明な音質で味わうことができることを喜ぶとともに、SACD化を行ったEMIに対して心から大きな拍手を送りたい。

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2013年05月07日


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凄い演奏だ。

アルゲリッチはスタジオ録音の時でさえ、自由奔放でスリル満点の豪演を展開するのが常であるが、ライヴ録音においてはとてもその比ではない。

まして、本盤に収められた録音は今から30年以上も前の若き日のアルゲリッチのコンサートのライヴであり、切れば血が出てくるような灼熱のように燃え上がる生命力に満ち溢れた壮絶な豪演を堪能することが可能だ。

いずれもアルゲリッチが得意とする楽曲で構成されているが、特にラヴェルの2曲は、他のいかなるピアニストによる名演に冠絶する至高の超名演と高く評価したい。

両曲ともに、華麗にして繊細なラヴェルのピアノ曲の縮図のような楽曲であり、弾きこなすには卓越した技量と表現力が必要だ。

アルゲリッチは、人間離れした超絶的な技量をベースとしつつ、変幻自在のテンポ設定や思い切ったアッチェレランド、リタルダンドを駆使している。

強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで、表現の幅は桁外れに広く、まさに圧倒的な音のドラマの構築に成功している。

これだけ自由奔放でドラマティックな演奏を行っているにもかかわらず、全体の造型はいささかも弛緩することはなく、それでいてスケールの雄渾さを失わないのは、アルゲリッチだけに可能な圧巻の至芸であろう。

シューマンの幻想小曲集は、ラヴェルと異なり他のピアニストの名演を凌駕するとまではさすがに言えないが、同曲の演奏における情感に満ち溢れた詩情の豊かさは至純の美しさを誇っていると言えるところである。

また、構成する各曲の描き分けも実に巧みに行っており、アルゲリッチの卓越した表現力の幅の広さを感じることが可能だ。

本盤の録音については、1970年代後半のライヴ録音であるが、リマスタリングによってある程度は満足できる音質であった。

ところが、今般のSACD化によって、最新録音にも匹敵するような鮮明な超高音質に生まれ変わった。

クラシック音楽業界が不況にある中で、EMIが果敢にSACD化を進めていることを心から讃えるとともに、アルゲリッチによる歴史的な超名演を望み得る最高の音質で味わうことができることを大いに歓迎したい。

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リストの悲愴協奏曲はアルゲリッチとしても非常に珍しい曲目と言えるが、リストのピアノ協奏曲第1番とラヴェルのピアノ協奏曲はアルゲリッチの十八番であり、それこそ何度も演奏を繰り返してきた楽曲である。

本盤はその中でも最も録音が新しいものであるが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

アルゲリッチによるリストのピアノ協奏曲第1番の名演として名高いのはアバド&ロンドン交響楽団と組んで行ったスタジオ録音(1968年)であり、ラヴェルのピアノ協奏曲には、アバド&ベルリン・フィルと組んで行ったスタジオ録音(1967年)とアバド&ロンドン交響楽団(1984年)の2種の名演がある。

これ以外にもライヴ録音などがあるのかもしれないが、特に名演とされているのは以上の3つの録音である。

いずれも、指揮者がアバドということで共通していたが、今回の演奏の指揮者は、両曲ともにかつての夫君であるデュトワがつとめている。

そしてオーケストラはデュトワの手兵モントリオール交響楽団であり、加えてライヴ録音である。

前回の録音からリストのピアノ協奏曲第1番については30年、ラヴェルのピアノ協奏曲については13年も経っているが、アルゲリッチのピアニズムの基本は変わっていないように思われる。

アルゲリッチのピアノは自由奔放そのもの。

持ち前の卓越した技量を発揮しつつ、変幻自在のテンポ設定や猛烈なアッチェレランドなどを駆使して、ドラマティックの極みとも言うべきスリリングな演奏を展開している。

強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで、表現の幅は桁外れに広く、それでいて特にラヴェルのピアノ協奏曲において顕著であるが、同曲の演奏に必要不可欠のセンス満点の瀟洒な味わいにおいてもいささかの不足もない。

アルゲリッチを下支えするデュトワ&モントリオール交響楽団の演奏も見事であり、とりわけラヴェルのピアノ協奏曲については、フランスのオーケストラ以上にフランス風のエスプリ漂う味わい深い演奏を展開しているのが素晴らしい。

また、併録の悲愴協奏曲は、盟友であるネルソン・フレイレとの息が合ったスリリングな激しさと豊かな情感を兼ね備えた稀有の名演と高く評価したい。

録音は、前述のように1997年〜1998年のライヴ録音であり、HQCD化によっていっそう鮮明な高音質に仕上がっている。

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2013年01月03日


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凄いCDが現れたものだ。

アルゲリッチがショパン国際コンクールで優勝したのは1965年のことであるが、本盤は、それより6年前の17歳の時に演奏されたバラード第1番や、優勝の2年後に演奏した諸曲を収めている。

いずれも、アルゲリッチの個性全開の超名演と評価したい。

アルゲリッチは、最近ではピアノ独奏曲の演奏を殆どしなくなっているが、彼女には円熟という言葉は薬にしたくもなく、現在においてもなお、協奏曲であれ、室内楽曲であり、自由奔放と評すべき個性的な演奏を繰り広げている。

そして、本盤の若き時代の演奏にも、その萌芽が現れていると言えよう。

バラード第1番は、緩急自在のテンポ設定と強弱の大胆な付け方が見事であり、とても17歳のピアニストによる演奏とは思えないくらいの感動的な名演だ。

練習曲の疾走は、唖然とするような抜群のテクニックであり、それでいて、芸術性をいささかも損なうことがないのはアルゲリッチの類稀なる才能の証左と言えるだろう。

マズルカは、合計で8曲収められているが、テンポ設定といい、強弱の付け方といい、そして強靭な打鍵といい、文句のつけようのない高みに達している。

夜想曲は一転して抒情豊かな演奏を行っており、実に感動的だ。

ピアノソナタ第3番は本盤の白眉と言うべき空前絶後の超名演だ。

後年にスタジオ録音しているが全く問題にならない。

第1楽章や第2楽章の抒情豊かな歌い方の絶妙さ。

第2楽章の抜群のテクニックに裏打ちされた俊敏な前進性。

終楽章の力強い打鍵と切れば血が出るようなパッションの爆発。

録音は、モノラル録音だけにやや籠った音質が残念ではあるが、演奏が極上だけに、聴いているうちに殆ど気にならなくなった。

ジャケット裏やブックレット内には、ショパン作品を演奏中のアルゲリッチの手元を写した珍しいショットや10代のアルゲリッチの写真が載せられているのも魅力的だ。

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2012年03月05日


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アルゲリッチの2曲のピアノ協奏曲の旧盤の方を新たにカップリングしたアルバム。

目の覚めるようなピアニズム、作品の核心を鋭く抉る洞察力、そして奔放なまでの才気。

輝かしく強靭なタッチと情熱的な演奏で、聴く者に圧倒的な説得力をもって迫る、デュトワがバックを務めたチャイコフスキー。

幻想味に溢れたロマン的情緒豊かな香りが横溢する、ロストロポーヴィチが指揮したシューマン。

いずれも後年の録音に比べて未だもって色褪せない名演だ。

性差にこだわるようなことはしたくないけれど、ごく一般的にいって、チャイコフスキーの《ピアノ協奏曲第1番》のような曲は、それほど女性奏者は好んでチャレンジし難いですよね。

チャレンジするのも難しいけれど、そこから多大な成果をあげるのはもっと難しい。

だが、アルゲリッチというピアニストは別格。

彼女は(ディスク上で)しばしばこの協奏曲をとり上げ、彼女にしか出来ないような大きな結実を得ている。

それはデュトワと共演したアルゲリッチ最初の当録音でも例外ではない。

この協奏曲が要求する並々ならぬ力業、スケールの大きな発想、繊細な要素から華々しい要素までのレンジの広さなど、どの点をとりあげても彼女のピアノは充分な対応をしている。

アルゲリッチの個性と言う意味では後の同曲(チャイコフスキー)録音と比較してやや薄めだが、ファーストチョイスとしてはこの盤が最高だろう。

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2012年03月03日


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ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、これら器楽奏者の全世界で頂点に立つ4人が一堂に会した、超豪華アンサンブルによる話題作。

2001年ヴェルヴィエ音楽祭(スイス)でのセンセーショナルな成功を受けて生まれたアルバム。

この時の演奏は「記録に残すべきだと感じた」とマイスキー自身が後にふり返るほどの出来映えであったという。

その後スタジオ録音された当盤からも、このことは容易に想像される。

ブラームスは、はっとするようなニュアンスでアルゲリッチが奏でるテーマから演奏に引き込まれる。

ダイナミックは蚊の羽音のようなピアニッシモから大山を動かすフォルティッシモまで幅広く、表現も実に多彩。

緩徐楽章など別世界に連れ去られるような感があるが、これも先行楽章の緊迫感があってのこと。

終楽章は踊り狂うようなリズムで熱狂的に締めくくられる。

現代が誇るトップ・アーティスト4人が純粋に音楽的会話を楽しみながらも、クライマックスで聴かせる極限までの技巧を駆使した表現の深さと激しさは「これこそ室内楽を聴く醍醐味!」と実感させる素晴らしいものである。

解説書もプロデューサーによる録音エピソードに始まり、碩学タリー・ポッターの楽曲解説、濱田滋郎氏のこなれた訳と貴重な「補記」、4人の人間関係を象徴するような集合写真(クレーメルとマイスキーの間をアルゲリッチが取り持つ)と充実。

いつまでもこの体裁で発売され続けることを願いたい。

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2011年06月23日


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このショパン・アルバムは、アルゲリッチが1965年ショパン・コンクールの優勝直後に録音していながら、契約の関係で発売中止となり、ショパン没後150年にも当たる1999年に、ようやく世に出た演奏である。

こうした事情もあって新鮮な印象が強いが、当時24歳の彼女の力強いタッチや、凄まじい前進エネルギーには、改めて驚かされる。

音楽的には、鋭い閃きと豊かな感性を存分に発揮して自在に歌いあげる場面が、特に印象深い。

その自発的で瞬発力のある、アルゲリッチならではの演奏の作りは、たまらなく魅力的であり、「ソナタ第3番」に始まって最後の《英雄ポロネーズ》まで、聴き手を強くつかんで離さないほどのパワーがみなぎっている。

録音はいささか古いが、ここで奔出している驚くべき魅力は、いまなお特別の光を放っている。

抒情的な演奏、様式感のある演奏、ロマン的な演奏といった枠なんてここではもう何も関係がない。

ショパンのソナタという稀有な曲があって、アルゲリッチという稀有なピアニストが現れたというだけ。

これを冷静に聴けというのは無理というもの。

ショパン演奏の19世紀からの系譜や、現代の演奏スタイルなどとも関係がない。

まさにアルゲリッチ流の演奏で、聴く者はその中に引き入れられ、翻弄されるほかない。

それが正しいかどうかなんてわかるはずはないが、判断の対象ではない音楽そのものがここにある。

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2011年04月08日


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この2つの演奏は、ライヴ録音の魅力をいっぱいにたたえている。

アルゲリッチ特有の、難しいパッセージになるとキュッとテンポを上げるクセはここでも健在で、聴いているほうは手に汗をにぎってしまう。

それでいて、ロマンティックなところは徹底して歌うのがたまらない。

両曲ともフィナーレのド迫力はたいへんすばらしい。

ラフマニノフを弾いてスケールの大きさで男性ピアニストに少しも引けを取らない女流といえば、現在のところ、アルゲリッチにとどめを刺す。

ラフマニノフでもこの女流、"か弱さ"とか"か細さ"といったものとは全く無縁である。

しかもこの女流は、背伸びしてラフマニノフに挑戦しているのでは決してない。

ただ見せかけの豪快さを追っているにすぎないピアニストの演奏は、音も濁り、勢いは失われているものだが、このライヴはそうでない。

きめ細かい清楚な響きを生み出す一方で、スケール大きく豪放に歌い上げてゆく。

圧巻は第3楽章。達者な技巧と晴朗でモダンな感覚の共存が、なんとも快く、見事。

チャイコフスキーは、この天才女流の、いやが上にも燃え立った、生々しい息遣いを伝えて余すところがない。

音楽は絶えずピチピチと飛び跳ねており、リズムは閃き、敏感なセンスは満点、フレーズはバネのようにしなり、ルバートの訴えやものすごいアッチェレランド、魔術をみるような音の弾き分けなど、音楽の意味をつぎつぎと解明してゆく創造力が最高だ。

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2011年04月06日


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精神に異常をきたしたといわれてきた頃のシューマンの作品2曲。

破目こそはずしていないが奔放な演奏である。

この2人のコンビならば、摩擦係数の高い過剰気味の演奏になると思われたが、きわめてリリカルな表現で、シューマン自身言うところのフローレスターンとオイゼービウスの対立的な気質のうち、内的なやさしい夢想に耽るオイゼーピウスが主導する。

しかも彼の晩年の作品に特有な狂気をはらんだほの暗い情念が、きわめて明晰な隈どりを得て、全体はわかりやすく軽快に展開してゆく。

そしてこの欝然とした音楽がほとんどおだやかで愉悦的にさえ聴こえる。

シューマンはそのような方向で作曲の筆を進めようとしながら、自分では抑えられぬ内面の暗い衝動に妨げられ、それが果たせなかったと思われる。

そんな想いを深く鋭く洞察したかのような演奏だ。

わりあい有名な第1番は、最初から情熱をほとばしらせ気迫に満ちているが、そこにロマン派特有の慰めや憧れに似たものもある。

規模の大きい、完成度の点ではより高い第2番がとくに素晴らしく、熱気を見せているものの、もっと多様性を打ち出した演奏だ。

ここからは、精神の弛緩や狂気などよりも、むしろ天才的な音楽家の孤独の叫びや訴え、感傷、気負いが、聴く者のハートに直接飛び込んでくる。

2人とも技巧的に抜群なのはいうまでもないが、それだけに頼らず、シューマンの本質をとらえながら、現代的なスタイルの演奏を成功させている。

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2010年12月08日


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クレーメルとアルゲリッチが生み出した、この名コンビの絶品。

アルゲリッチのピアノが本当に素晴らしい。それにもましてクレーメルが!という、何とも凄い、空前の、お化けのような二重奏。

一切の余計な思い入れを排した、研ぎ澄まされたクレーメルのクールな音楽性と、アルゲリッチのたぎるような眼差しをもったホットな表情が、稀に見るスリリングな世界へと止揚され、それがまたプロコフィエフという作曲家の複雑な音楽の質と最高に一致を見せている。

ここには、自分たちの差異をしっかり認識した上で深い共感を獲得した、本物の相互理解に基づく真の意味での室内楽の極致が示されている。

特にクレーメルの表現に、従来の尖鋭で透徹した表情に加えて、音色的にも表現的にも、より一層大きく包み込むような懐の深さが加わっているのが印象的である。

第1番だけでも聴く意味がある。

もっとも、こういう暗く重い音楽を聴くのを好むのはどうかと考える必要はありそう。

とはいえ、クレーメルとアルゲリッチが正面からぶつかりあうところなど、実にスリリングで気迫いっぱいだから、そういう演奏の素材としてのプロコフィエフ、みたいに感じられてしまうのは事実で、それが良いか悪いかはともかく、並の演奏、並のCDでは絶対ないわけだ。

ここでぶつかったかと思うと、次には親しく語り合い、というピアノとヴァイオリンの関係の急変ばかり聴いてしまうのはいかがなものか、と思いつつ、やっぱりそういう演奏の白熱の中からプロコフィエフの音楽はちゃんと浮かび上がってくるのだろう。

これ以上の演奏はほとんど考えられないほどで、誰も真似できないし、真似してはいけない。

両者のリズム感の良さも特筆しておきたい。

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2010年10月27日


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アルゲリッチと元夫のデュトワとの共演の話題作だった。

アルゲリッチがデュトワという優れた指揮者を得て、ひらめきに満ちた演奏を展開しているのが最高。

名ピアニストであるアルゲリッチは、ショパンのピアノ協奏曲第1番とは関係浅からぬものがあり、これまでにも度々録音している。

それらにおけるアルゲリッチのピアノ演奏はいずれもナマナマしいまでの彼女の感性の冴えを再現したものばかりだった。

そのなかにあって、この1998年録音盤は、共演指揮者のデュトワ&モントリオール響の体質が強く出た内容といえよう。

その演奏は明るいトーンをもち、各表現は洗練されていて、スタイリッシュ。

重々しくなったり、暗く沈み込んでしまうような傾向がない。

オーケストラが整えてくれるそのようなセンスのよい伴奏を背に、アルゲリッチは大胆、かつデリケートなピアノを鮮やかにひききっていく。

いかにもアルゲリッチらしい生命力に溢れた表現で、燃えるように奔放な力強さとともに、青春の息吹を想わせる情感にも不足していない。

曲が秘める内面的な美しさに対しても過不足のない配慮がなされている。

ピアニストとしての彼女のセンスのよさがよく出ている出来映えといえる。

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2010年09月11日


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「栴檀は双葉より芳し」というが、このアルゲリッチがショパン・コンクールに優勝する5年前、1960年に録音した文字どおりのデビュー盤は、19歳の彼女がいかに傑出していたかがはっきりと示されている。

若々しさと同時に、堂々とした表現が印象深く、大器を予感させる演奏だ。

パワフルなテクニック、豊かな感性、鋭い閃きなどが一体となって、推進力に富むスリリングな演奏を繰り広げており、早くも彼女の個性が確立されていると見ることができよう。

ショパン《スケルツォ第3番》と《舟歌》では、自らの感情に流されたくないという警戒心の現れなのか固さがみられるが、それでもスケールが大きく、情感豊かである。

ブラームス《2つのラプソディ》では、ダイナミックな音楽の狭間に、そして静かに歌われるカンティレーナに、はっとするほど透き通る純度の高い感性が見え隠れしている。

ラヴェル《水の戯れ》では、若いアルゲリッチのみずみずしい感覚が、思い切りよく発揮され、輝きに満ちた華やかな響きを作り出しているが、静かな場面での透き通るような美しさも印象深い。

プロコフィエフ《トッカータ》とリスト《ハンガリー狂詩曲第6番》での強い律動感に貫かれたシャープなリズム感なども注目される。

またCDに追加された1971年録音のリストのソナタも、彼女特有の奔放までの情熱と情念をほとばしらせた名演のひとつである。

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2010年06月14日


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アルゲリッチ初のバッハ・アルバムとして注目されたディスクである。

アルゲリッチのレコードはどれもすばらしいが、この唯一のバッハ・アルバムにも、彼女の魅力は、いかにも爽やかに発揮されている。

アルゲリッチは、ここでも持ち前の奔放な情熱や感興にとんだ表現を無理に押さえこむことなく、自然体でバッハに対している。

それだけにイギリス組曲やパルティータの舞曲のリズムなど、ちょっと独特のところもあるが、自分の感性と読みに忠実に、しかも、しなやかな余裕をもって弾かれた演奏は、決してバッハの音楽を歪めることはないし、思わず溜め息が出るほど清新な生命力としなやかな感興にとんだ歌にあふれている。

彼女の精巧なテクニック、輝きに満ちた音色、しなやかなリズム感、個性的な閃きなどが一体となって、生命力に富む演奏が繰り広げられている。

時として自由奔放な動きも見られるが、アルゲリッチは、天性の優れたバランス感覚を発揮して演奏の形を美しく整え、バッハの音楽を感興豊かにまとめている。

その表現は確信に満ちているが、演奏の流れが見事に統括され、美しい彫琢を見せる。

アルゲリッチのバッハで際立っているのは、リズムを歯切れよく刻みながら、それが決して機械的で乾いた演奏でなく、情趣をたたえたみずみずしい印象をあたえる点であろう。

バッハ解釈につきまといがちな重々しさがなく、たとえバッハの場合であっても、音楽が本質的に抒情的な芸術であることを教えてくれる。

この収録曲では実はリズムも重要であり、《パルティータ》と《イギリス組曲》は、舞曲から成る組曲である。

リズムに特色のあるアルゲリッチの演奏が魅力的なのも納得できる。

3曲ともすぐれた出来ばえだが、とくに《パルティータ》の味わいのある表現が素晴らしい。

アルゲリッチならではのすぐれてユニークな、みずみずしいバッハというべきだろう。

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2010年04月05日


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アルゲリッチとシノーポリの初顔合わせで唯一の共演盤である。

異色の顔合わせが興味深い。

思いもかけない顔ぶれで録音されたベートーヴェンのピアノ協奏曲で、期待を裏切らない素晴らしい出来映えだ。

第1番はアルゲリッチ初録音だが、歴代名盤と並び、ベスト・ワンを争うものと言える。

常にひらめきに満ちあふれたピアノに一癖も二癖もあるオーケストラががっぷりと組みつき、互いに挑発をしかけながらスリリングに演奏を進行する。

しかも、ぎりぎりのところでベートーヴェンの様式は守られているのだ。

第2番は前回録音より一層素晴らしい。

第1番と同様に、個性豊かな演奏家のぶつかりあいが大きな成果をあげている。

彼女は1980年に自身指揮も兼ねて第2番を録音していたが、やはりソロに専念したこの演奏の方が表現がこまやかに徹底されているし、より生き生きと緩急自在な魅力がある。

両者の対話はまるでジャズのセッションを聴く趣きすらある。

好みは分かれるかもしれないが、ベートーヴェンの精神を生き生きと現代に蘇らせた演奏として高く評価したい。

特に初録音であった第1番では、個性的な2人が四つに組んで、それぞれ存分の演奏を繰り広げており、アルゲリッチならではの閃きにとんだ表現がまことに印象鮮やかで、ニュアンス豊かである。

シノーポリもピアニストに一歩も譲っていない。彼は旋律の歌わせ方を身につけ、特にフィルハーモニア管からこれ程美しい弦の音色を引き出したことは驚きだ。



なお、アルゲリッチはこの後、アバド&マーラー室内管弦楽団と2000年に2番、04年に第3番を録音している。

第2番は3度目の録音だが、第3番は初録音であり、みずみずしい感興にとんだ自在な演奏は、ぜひ一聴をお勧めしたい。

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2009年09月05日


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アルゲリッチ&アバドによる2回目の盤が、彼らの旧録音はもとより、他盤を凌いで素晴らしい。

旧盤でも、ラヴェルの音楽のもつ詩情を存分に表現していたが、ここでは、いっそうその表情が豊かになり、音色も磨かれている。

文字通り精妙の美学がこの演奏からは感じられる思いがする。

一分の隙もない造型、そこに凝縮したきらめく詩情と緻密な音のテクチュア、すべてが余りにも鮮やかにまとめあげられ、明確な方向感の中であたかも一気呵成に一個の圧倒的な世界を形成してゆく。

アルゲリッチは、切れ味鋭く一気に作品を駆け抜ける。

切れのいいリズムと冴えたタッチは、いかにもアルゲリッチらしい美点だし、バスクを思わせる情熱的な表現、さらにジャズ的なリズムの扱いも堂に入っている。

唖然とするほどだが、アバドがしっかりと造型し、音楽的充実感も申し分ない。

アバドの指揮もいよいよ円熟を感じさせ、アルゲリッチのソロを支えて申し分がない。

第1楽章では音楽のどの部分をとっても意味とニュアンスがあふれ切っている。

第2楽章にはそこはかとない詩情が漂い、第3楽章はこの上なく愉しく、また唖然とするほど巧い。

アルゲリッチのピアニズムおよびアバドの指揮の申し分のない円熟が生み出したひとつの極致的なこの曲の地平とさえ思える。

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2009年08月11日


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1993年の録音で、まだ新録音の部類だが、このショスタコーヴィチは、すでに不滅の歴史的名盤の地位が約束されているといってよい。

このアルゲリッチの独奏を上回る演奏がおいそれと出まいと思われるからだ。

なんと冴えわたったピアニズムだろう。しかも変幻自在。強烈なアタックと繊細なリリシズム、自由自在な即興性と確固とした構成意志、交響精神と室内楽精神。

ここには対立するすべての要素が、本能的ともいうべきセンスによって、楽想の変転に応じてストレートに曲中に示され、しかもそれが大きな全体で融合して、作品の魅力をくまなく表出することに貢献している。

「真面目なクラシック音楽のなかに現れるユーモアとウィットを前面に押し出した」と作曲家が語ったこの協奏曲を、アルゲリッチはいかにも生き生きと闊達自在に再現している。

コケティッシュなまでのユーモアと澄んだ詩情、そして美しい歌をたたえた演奏は、アルゲリッチならではの爽やかに引き締まった生命感にあふれており、スリリングな力の発露と抒情的な表現のしなやかな沈潜を絶妙な感覚で織りなしている。

この協奏曲の最も生彩にとんだ演奏というべきだろう。

フェルバーとヴュルテンベルク室内管弦楽団も引き締まった演奏でアルゲリッチのピアノをくっきりと支えており、名手トゥーヴロンの柔軟なトランペット・ソロも見事である。

むろんカップリングのハイドンも秀逸。

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2009年06月25日


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若き日のアルゲリッチとアバドによるエキサイティングな名演である。

あの衝撃的なショパン・コンクールから2年後の演奏。

あたかも"ショパン弾き"のイメージを払拭するかのごとく、近代ものを選定。

20世紀を代表する名曲であるが、聴き手にとっては彼女の真骨頂を見極める試金石のような楽しみもあった。

しかし、フタを開けてみれば、期待をはるかに上回る壮絶な演奏で、速いテンポのシャープな感覚で弾きあげた演奏である。

その旋律の流しかたや、打鍵の強さを聴いていると、とても女性とは思えないような激しさだ。

その鮮烈な感動は、時を経ても少しも衰えることがない。

第1楽章冒頭、嵐のように突き進む2分間の凄まじさ!そして軽快にしてダイナミック、繊細にして優美な表現が縦横に飛び交い、圧倒する。

そのデモーニッシュな激しさ、テクニックの超絶さには、彼女の資質が赤裸々に現れているようで興味がつきない。

その反面、リリックとか艶とかコクなどの余韻は浅く、ドライな感触であるのも事実。

しかし、直情的で猪突猛進的な彼女の演奏を聴けば、そのような色気など同曲には不要と思えてくるから不思議だ。

テンポを自在に変化させながら表現しているのが特徴で、これほど情緒的に、また、ダイナミックに弾きあげた演奏というのも珍しい。

アバド指揮のバックも、作品の本質をよくとらえており、リズム感のよい演奏をおこなっている。

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2009年05月23日


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異色の組み合わせだが、結果は大成功である。

2人のテクニックがすぐれているばかりでなく、デリケートなニュアンスを要求する部分でも万全の構えである。

クレーメルとアルゲリッチはデビュー当時から、すこぶる個性的な表現で知られ、それによって聴き手を魅了し続けてきた。

大胆と情熱のアルゲリッチに対し、繊細と鋭敏のクレーメル。こんな風にその芸風は大きく異なっている。

だから2人の共演は、激しい緊張を生むことが予期された。

拮抗する2人の独奏家が繰り広げる名技は、スマートで精妙、優れて知的なベートーヴェンに欠かせない強靭な求心力と集中力も必要にして充分なものであり、聴き手を惹きつけた。

前者はクレーメルのリードする力がより強く、後者はアルゲリッチのリードする力がより強く作用したのではないか。

強烈な個性の持ち主である2人が、違いを超えて音楽的調和を手に入れるべく協力し、それを実現するのは、大きな楽しみ、大きな悦びであった。

2人の独奏家の個性が強ければ強いだけ、実現された調和は密度が濃く感じられる。

当盤がまさにそう。

ヴァイオリニストが格上、ピアニストが格下の関係では、こんな演奏は望めない。

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2009年05月11日


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世の中の多くの誠実なフェミニスト諸氏からは顰蹙を買うかもしれないので、おそるおそる言うのだけれど、真にすぐれた女性の音楽家の比率は、すぐれた男性のそれからみれば圧倒的に少ない。

まるで勝負にならないほどのレヴェルである。何故そうなのか、私にはよくわからないことが多々あるのだけれど…。

そのような状況にあって、きわめて例外的といえる存在が、ほかならぬピアニスト、マルタ・アルゲリッチである。

彼女のピアニストとしての凄さたるや、どうだろう。

彼女がリサイタルをやるというのなら、たとえ直前のキャンセルの危険性がどれだけ高かろうと、飛んでも行きたいと思うだろうし、また、彼女の新しい録音盤であれば、プログラムなど無関係で、ぜひとも聴いてみたいと思う。

このように感じさせるような、凄味のある女性の音楽家の存在は、どこを捜しても、そう滅多にいるものではない。

アルゲリッチは、このところずっと、ほとんど独奏活動をおこなっていない。中心となっている活動は室内楽アンサンブルである。その理由を尋ねられても、「他のひととの共同作業がたのしいから」程度の曖昧な答えしか返ってこず、独奏活動を積極的に否定しなければならないほどの理由はよくわからない。

彼女にとってはそうしなかえればならないはっきりとした理由があるのだろうけれど、私としては、彼女が避けようとしている彼女の独奏活動に対して、特に魅力を感じている。

アルゲリッチの奔放、かつ緻密な音楽性は、他者との共調関係においてよりも、むしろ、ひとりの世界においてこそ、より強烈に発揮されると思うからだ。

ここにあげた8枚組BOXセットは、そうしたアルゲリッチのソロのレコーディング(DG)を集大成したもので、彼女の真の凄さをあますところなく物語る代表的な録音といえよう。

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2009年02月13日


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旧ソ連出身のマイスキーは、チャイコフスキー・コンクールで入賞し、ロストロポーヴィチに師事した。

そのテクニックはすばらしく、しかも細かい心づかいが行き渡っている。

ただ「アルペジオーネ」では、全体をリードしているのはアルゲリッチで、開始部などはまことに大胆。この積極性がチェリストのほうにもあればと思わせる。

とはいえ、マイスキー盤は、総合的見地から最も聴かせる演奏といってよいだろう。

マイスキー&アルゲリッチは、その大胆で幅の大きなテンポやダイナミクスの変化によって、極めてロマン的といえる表現だ。

しかしそれが少しも恣意的にならず訴える力が強いのは、心からの共感と淀むところのない見事なテクニックが高い次元で結びついているからだ。

透明でスリムな音色と強靭なテクニックが生かされたマイスキーの演奏は、洗練されたスマートさやデリケートなしめやかさにも事欠くことはなく、さらに細部に至るまで熟考を重ねた入念な読みもが光る内容となっている。

「幻想小曲集」や「民謡風の5つの小品」ではふたりのロマン的情熱が一致している。

アルゲリッチのピアノも室内楽のツボを心得た鮮やかなもので、その冴えたバック・アップは出色であり、両者の呼吸の一致も見事である。

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2009年01月08日


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アルゲリッチ、チョン・キョンファ。当代2人の女流天才は、ともにチャイコフスキーのコンチェルトを得意としてきたが、チョンの方は1980年代から脱皮し、むしろベートーヴェンやブラームスに名演を示すようになったのに、アルゲリッチの方は相変わらずチャイコフスキーだ。

CDもスタジオ録音あり、ライヴありだが、そのすべてが他のピアニストを圧してすばらしい。本当に珍しいケースといえよう。

その数多いディスクの中で、むりやりに優劣をつけるとすれば、ピアノ演奏だけを採れば1980年のCDアコード盤、オーケストラや録音を含めた総合点がいちばん高いのは、この1994年ライヴである。

すでに50代に入った彼女だが、円熟とはまったく無縁、縦横無尽に暴れまくっている。

その熱い息づかいや感情の波立ちがマイクを通して如実に伝わり、傍若無人、奔放を極めた自在感に、絢爛たるテクニックと瑞々しいまでのタッチが応える。

アルゲリッチのピアノは情熱にあふれ、鋭い閃きを放ち、相変わらず凄い迫力を伴った演奏だが、コンドラシンとの共演盤と比べると角が取れて円みが加わり、より心地よい流れを作っている。

アバドの雄弁な表現とフレキシブルな対応も、彼女のソロを引き立てる。

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2009年01月05日


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1981年3月7日に急逝したコンドラシンとアルゲリッチの唯一の共演盤。

アルゲリッチがコンドラシンと共演したライヴ録音は、アルゲリッチの奔放な情熱が存分に発散された熱っぽい演奏であり、そのライヴならではの生々しい雰囲気と緊張感にあふれた演奏が聴き手を圧倒する。

速めのテンポをとりながら、女性とは思えないような、たくましく力強い表現をおこなっていて、アルゲリッチの即興的な芸風がいっそう鮮明に表れている。

アルゲリッチのピアノは、たんにライヴだからということだけでなく、多彩な表現力をもっており、その生々しいまでの感性の冴えはなんとも素晴らしく、力強さの点でも不足はない。

その閃きに満ちたピアニズムが、聴き手を巻き込んでしまう。

第1楽章序奏部は硬質のタッチが音楽にぴったりで、和音の鳴らし方も素晴らしいが、まことに表現が多彩で、一見気分のままに流れているようにみえて、実はスコアの意味をよく知りつくしている。

第3楽章も目のくらむような表現で、曲の終結では最高のスピード感で全体をしめくくる。

アルゲリッチの持ち味が強く前面に押し出された熱演のひとつである。

コンドラシンの指揮はどっしりとしていて力感あふれるもので、いきり立たず、しっかりとアルゲリッチを支えているところがよく、しかも壮大で力があり、切れもよく申し分ない。

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2009年01月01日


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ショパンは古今の名ピアニストたちの録音がある名曲だけに、決定盤を絞るのも難しかったが、現在、この協奏曲の双璧と思えるのはアルゲリッチの最初の録音とツィマーマンの再録音である。

ツィマーマンの指揮も兼ねた2度目の録音は、管弦楽も含め非常に濃密な感情表現が衝撃的であり、ショパン演奏の新しい可能性を拓いた演奏といえるのに対し、アルゲリッチがアバドと共演した録音は、あえてオーソドックスな表現といえると思うが、作品に鋭く踏み込んだアルゲリッチならではの直截な表現がすばらしい。

アルゲリッチにはデュトワとの再録音のほか、スリリングなライヴ録音もあり、それぞれ魅力的な演奏を聴かせてくれるが、作品への本質的なアプローチにはあまり変化はない。

全体的な完成度の高さでデュトワとの共演がすぐれていると思わないでもないが、しかし、アバドの演奏にみなぎる若々しい情熱の発露は、この協奏曲のかけがいのない魅力となっている。

リストはアルゲリッチが自己のすべてをそこに結集したと言える白熱的な快演であり、そのスリリングで奔放な表現は、聴き手の神経をしびれさせてしまうような強烈なアピールを生んでいる。

この演奏では、彼女の対処のすべてがぴったりとツボにはまっている。

世界の檜舞台に飛翔していた若々しいアルゲリッチとアバドならではの名演といえるだろう。

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2008年10月16日


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クレーメル盤は初演の際の室内楽版による演奏で、ピアノにアルゲリッチ、フレイレ、ヴィオラにT・ツィンマーマン、チェロにマイスキーといったように超豪華なメンバーを集めたものだ。

そして演奏それ自体も、各演奏家の自発性が生かされた即興性のあふれるもので、こうした作品ならではの音楽の楽しみを、リラックスした中で満喫させてくれる。

管弦楽版を含めて、これほど鮮やかで洒落ていて、楽しい演奏はないといってよいし、その違いは第1曲<序奏>のピアノのトレモロを聴いただけですぐにお判り頂けるだろう。

一人一人が存分に自分を主張して遊んでいるが、さすがは名手揃いで、その表現とアンサンブルは舌を巻くほどに見事にきまっているし、抜群の描写力もある。

また透明な美しさの中にさりげないユーモアが漂うのも耳に快い。

この作品が秘めているユーモラスな側面から、シニカルな側面、情感豊かな側面まで、すべてを余裕をもってカヴァーしきっており、間然としたところがない。

クレーメルの見事な"語り"も聴きものである。

この作品の真価を聴き知るうえで、まずは不足のない出来ばえといえよう。

他の3曲はソロと語りもので、リドの作品ではクレーメルの名人芸に接することができ、メシュヴィッツの作品ではユーモアが味わえる。

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2008年10月05日


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これを聴くと作曲家のリスト自身、鋼鉄の筋肉とビロードのタッチを持つ鬼神のごときピアニストではなかったかと想像されるほどで、それだけに普通の構築ではこのソナタの真の光は出てこないようだ。

それをアルゲリッチは野生、魔力ともいうべき動物的、呪縛的な力を以て、一瞬にして曲に血を与え、破滅寸前ともいうべき極限の演奏で、疾風怒濤のように曲を駆け抜ける。

アルゲリッチの演奏の魅力は、作品誕生の瞬間に立ち会うような新鮮な感動を味わえることで、彼女はいわば緩急自在な楽想を展開して止めることがない。

それでいて作品の構造的な要はしっかりと踏まえていて、表現のスケールは限度がないかと思うほど広く、ファンタジーが渦巻く。

すこぶる力感のみなぎった、エネルギッシュな演奏である。

もう一つのシューマンがまた凄い。

リストももちろん素晴らしいが、シューマンの奔放な表現は絶品で、これはこの作品の名演中の名演である。

あるピアニストがこれを聴き、余りの才能に呆然となったとか。

これは単なる演奏ではなく、シューマンの発見といえる。

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2008年05月05日


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アルゲリッチのラヴェルを集成した徳用盤。どの曲の演奏もラヴェルの音楽のもつ青白い詩情をぞんぶんに表現している。

ピアノ協奏曲はアルゲリッチの才気煥発なピアニズムが目いっぱい詰まった魅力的な演奏。

フランス的な情緒とか味わいとかに振り回されず単刀直入に切り込んでいき、自ら感じとったものを直截的に表現する。アバドのバックもうまい。

第2楽章では、静かに歌われるカンティレーネに、はっとするほど透き通る純度の高い感性が見え隠れしている。

アルゲリッチの鋭利な感性から生まれる、自由に飛翔するファンタジーと独特の幻想性が「夜のガスパール」をとりわけ魅力的なものにしている。

十分に放恣で狂乱的であると同時に、構成上のバランスも素晴らしい、完成度の高い演奏だ。

細部の仕上げが極めて細かい。奔放さという点ではフランソワと同様だが、彼女の演奏は、さらに明快率直である。ことに〈スカルボ〉は抜群だ。

またアルバム全体を貫く洗練された気品のあるピアニズムによって「夜のガスパール」は、よりいっそうたおやかな光のきらめく衣装をまとうこととなった。

「ソナチネ」は感情表現の大きな、そして熱っぽい演奏で、全編に生命力が躍動している。その明快なタッチと音色の美しさは何とも素晴らしい。

直線的な流れをもった、すこぶる輝かしい表現で、美しい仕上がりとなっている。

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2008年01月16日


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アルゲリッチが1965年に第7回ショパン・コンクールに優勝した際のライヴ録音で、特殊な状態下での空前絶後の名演の記録である。

アルゲリッチが「最も好きな自分の録音」と語ったとも伝えられる。

ピアノ協奏曲第1番は、第1楽章のオーケストラによる主題提示部が大幅に省略されている演奏だが、アルゲリッチは持ち前の自在な表現を駆使してスリリングな演奏で、聴く者を引きつける。

高度の集中力と感興に満ちた演奏で、ロヴィツキ指揮の伴奏のオケからも、この天才ピアニストの名演に接しての共感が、その息づかいに伝わってくるようだ。

コンクールだけあって、さすがのアルゲリッチも奔放さを抑え、落ち着いて目のつんだ演奏をしていることに驚かされる。

しかしもちろん機械的でなく、生気も充分だし、強弱のニュアンスや音色の変化が絶妙だ。

リズムも飛びはねるように敏感で、フレッシュな表情が多く見られる。

アルゲリッチ特有の激しい気迫を示しながらも、音楽が爽快に流れていく快さがあり、現在でもこの曲の名演奏に挙げられる1枚だと思う。

小曲では「スケルツォ」における疾風のような勢いがすばらしい。

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2008年01月03日


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アルゲリッチのシューマンを聴く悦びは、フレーズのそこかしこから枯れることなく汲み出されてくる、驚くべき多彩なニュアンスの妙味に心ときめかせ、ときに奔放な気まぐれだとの思いに駆られながらも、その奔放さに秘められたあまりにも自由闊達な即興とみずみずしい感性に彩られた限りなく愛おしい情感にほだされて、知と情のバランスを絶えず情の方へ崩してゆきそうな危うい領域で、綱渡り的なアクロバットに自ら巻き込まれてゆくときの、墜落してゆくような幻惑にも似た快感にほかならない。

それは《クライスレリアーナ》のような理性と狂奔と抒情の渦巻くさなかの名技性のなかでは、完全無欠の姿となって湧き起こってくる。

粒立ちのよいタッチが招き寄せる感覚的な満足を遠心力としながらも、同時に芯の強い音楽作りがもたらすところの、絶えず曲の中心へと引き寄せる求心性を感じさせながら、両方向へと引きちぎられるような痛みと快感を併せ持った絶頂感を伴って、アルゲリッチの演奏は聴き手の耳へと迫ってくる。

それは、一見他愛もない《子供の情景》の音楽のなかで、むしろいっそう顕著となり、部分の微細なデフォルメを常に施しながら、それをそうとは感じさせない、秘技とも言うべき独特の術策によって聴き手を虜にする。

してやられたと気づきつつも、それから逃れられないことを知った人間は、やがてアルゲリッチの演奏に憂き身をやつすことになろう。

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2007年12月20日


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名演の誉れ高いアルバムである。

音をたてて燃えさかる炎のような演奏で、きわめて情熱的な表現である。

アルゲリッチは女流ばなれした豪快な演奏をしばしば聴かせるが、この《24の前奏曲》も自由奔放な表現で、まことにスケールが大きい。

アルゲリッチが30歳代半ばの録音で、当時の彼女の輝くばかりの感性の煌めきを感じさせる。

全体にすこぶる情熱的な表現で、きわめて即興的な味わいにみちているところが面白い。

しかも全体のまとめがちゃんとついているのが心憎い。

第1番のフレージングはしなやかで絶妙なアゴーギクが艶めかしい情念を醸し出し、第2番や第7番はしっとりとした詩情に満たされる。

そしてまた、第8番の苦悩の揺らめき、第12番の狂おしいばかりのパッション、第13番の恍惚とした夢想の表情や第16番のの躍動感とダイナミズム…。

多彩な色彩やテンポの自然な推移や情念のリアリティは現在の彼女のそれに通じるものがあるが、ピアノに向かう凄まじい集中力や一つ一つの音やパッセージから発散される野性味は、当時の彼女にしかないものだ。

《英雄ポロネーズ》とスケルツォ第3番の雄渾にして骨太の表現も、有無を言わさず聴き手を圧倒する力を具えている。

その豪放さたるや女流ルービンシュタインかホロヴィッツかと言いたいほどだ。

こんな演奏が出来る女流は、アルゲリッチを措いて他にはいないだろう。

そんなピアニストが、ソロ活動から遠ざかって久しい。一体どうしたのだろう?

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2007年12月19日


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アルゲリッチの演奏が聴き手の心をつかんで離さない魅力を湛えているのは、むろんテクニックの冴えを前提として、またとない情熱の燃焼あるいはイマジネーションの飛翔を示して感動にまで導くからの違いない。

その意味から、彼女のショパンは、いわゆる「女性の手により紡がれるショパン」の通念をひっくり返して、並の男性では及びもつかぬほどのスケールの大きさ、雄勁さをそなえたものになった。

ことに「ピアノ・ソナタ」は、感興のおもむくまま弾きあげることが多いアルゲリッチの演奏のなかでも、トップランクに位置する1枚で、自由自在に、即興的な性格を生かしながら表現している。

アルゲリッチの演奏はスケールが大きく、ショパンの大曲を完全に手中に収めて緩急自在の呼吸で奥行きの深い表現を生み出していく。

作品の構造やショパンの言わんとするところをしっかりと把握し、細部にニュアンスに富んだ表情を与えていく。

それに加えて女性らしい繊細で柔軟なテンペラメントが、一種の即興的な彩りをそえるのも魅力だ。

第2番は、抜群のテクニックとともに、女性特有の微妙な感情の揺れ動きの光る演奏で、これほどまでにこの曲にのめりこんだ表現というのも、珍しい。

1曲の内のドラマティックな性格とリリカルな性格の双方を存分に生かした振幅豊かな名演。

第3番は、あたかも天馬空を往くような大胆さが、なんとも新鮮。興が乗ったときのアルゲリッチは、恐るべき力を発揮する。

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