プレートル

2013年10月07日


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これは素晴らしい名演だ。

近年のプレートルは、スクロヴァチェフスキなどとともに、現役最古参の巨匠指揮者の一人として、フランス系の音楽以外にも、ベートーヴェンやブルックナー、マーラーの交響曲、そしてウィンナ・ワルツなどにおいて比類のない名演を聴かせてくれているところだ。

もっとも、もともとはフランス人指揮者として、フランス音楽にも素晴らしい名演を聴かせてくれていたことも忘れてはならない。

本演奏などもその代表的な名演の一つであり、それどころか、特にサン・サーンスの組曲「動物の謝肉祭」については、オーケストラバージョンによる演奏としては、同曲の他の指揮者による様々な演奏の中でもトップの座に君臨する至高の超名演と高く評価したい。

本演奏は、どこをとってもセンスの塊と言える。

まさにフランス音楽の粋でもあり、これほどまでにフランス風のエスプリに満ち溢れた瀟洒な味わいに彩られた演奏は、他の楽曲の演奏においてもなかなかお目にかかることはできないのではないだろうか。

指揮者であるプレートルはもちろんのこと、パリ音楽院管弦楽団のミシェル・デボスト(フルート)やロベール・コルディエ(チェロ)といったソリストをはじめとする各奏者、アルド・チッコリーニ及びアレクシス・ワイセンベルクの両ピアニストが、実に楽しげに音楽を奏でている趣きがあり、加えて前述のようなフランス風の瀟洒な味わいによる名演奏も相俟って、まさに珠玉の音楽が構築されていると言っても過言ではあるまい。

各曲の描き分けの巧みさは、巨匠プレートルならではの圧巻の至芸であり、その語り口の巧さは見事という他はない。

併録のプーランクの組曲「典型的動物」は、サン・サーンスの組曲「動物の謝肉祭」のように有名な楽曲ではなく、同曲異演盤が少ないだけに貴重な演奏だ。

本演奏においても、フランス風のエスプリ漂う洒落た味わいは健在であり、前述の各奏者による名演奏や、プレートルの演出巧者ぶりも相俟って、素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。

音質は、1965〜1966年のスタジオ録音であるが、楽器編成が必ずしも大きくないこともあって、EMIにしては従来盤でも十分に合格点を与えることが可能な良好な音質であった。

しかしながら、その後、ARTリマスタリングが施されるとともに、数年前にHQCD盤が発売されるに及んで、かなり良好な音質に生まれ変わった。

したがって、筆者としては当該HQCD盤をこれまで愛聴してきたが、今般、ついに待望のSACD化が図られるに及んで大変驚いた。

鮮明さ、音場の拡がり、そして音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。

いずれにしても、プレートル&パリ音楽院管弦楽団によるセンス満点の超名演をSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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2013年03月20日


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プレートルは、数年前までは、名指揮者ではあるものの、お国もののフランス音楽(特にオペラ)を得意とする名指揮者という評価がせいぜいであったが、ヴァイトブリックから発売されたマーラーの「第5」&「第6」、ベートーヴェンの「第9」、ブルックナーの「第7」&「第8」が発売され、それらすべてが名演と高く評価されたこともあり、今や、現代を代表する巨匠の一人と目されるに至ったと言える。

また、2010年のニュー・イヤー・コンサートでも、2008年に続いて2度目の登場を果たし、既発売CDもその瀟洒な味わいから大絶賛を浴びたのも記憶に新しいところだ。

そのような巨匠プレートルの指揮するラヴェルの管弦楽曲集(『展覧会の絵』は、ムソルグスキーの作品の編曲であるが)が発売されたのは、何と言う時宜を得た素晴らしいことであろうか。

前述のように、プレートルは、今やドイツ音楽も、そしてフランス音楽も見事に表現し得る大巨匠であるが、本盤は、ドイツのオーケストラを指揮したこともあり、ドイツ風とフランス風を見事に融合させた名演と高く評価したい。

プレートルの持ち味である開放的な音楽性と明るいサウンドが楽しめる演奏だ。

重厚で重量感溢れる演奏を基本としつつ、随所に漂うフランス風の瀟洒な味わい。

おそらく、現代においては、巨匠プレートルにしか成し得ない稀有の至芸と言えよう。

ライヴならではの即興的なテンポの揺れ(これもプレートルの本領)にオーケストラが戸惑いながらも何とかついていっている様子が窺えて面白い。

文句なく素晴らしいのが『ダフニスとクロエ』第2組曲で、眩いばかりの輝きと濃密な表情が一体となった名演。

『ボレロ』における各ソロ奏者の濃厚な吹かせ方なども、実に味わい深く大変に魅力的だし、『展覧会の絵』の「キエフの大門」や、『ダフニスとクロエ』第2組曲の終結部も、聴き手の度肝を抜くような圧倒的なド迫力だ。

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2013年02月23日


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かつては知る人ぞ知る存在に甘んじていたプレートルが、数年前に発売されたマーラーの交響曲第5番及び第6番の超名演や、ニューイヤーコンサートでの味わい深い名演によって、一躍、現代の数少ない巨匠の一人と見做されるようになった。

そうした名声もあって、数々のCDが発売されるようになったが、筆者としても、改めて、この指揮者のレパートリーの幅広さと実力を思い知らされている次第だ。

本盤に収められた楽曲は、両曲ともに得意のフランス音楽であり、そもそも演奏が悪かろうはずがない。

それどころか、両曲ともに、それぞれの様々な演奏の中でもトップの座を争う名演と高く評価したい。

フォーレの『レクイエム』はいわゆる3大レクイエムの中でも最も慎ましやかな楽曲。

それ故に、殆ど聴き取れないような最弱音を駆使した演奏が多く、せっかくの同曲の魅力を台無しにしてしまうような結果に陥りがちであるのは大変残念な傾向にあると言える。

ところが、本盤は違う。

例えば、「サンクトゥス」や「アニュス・デイ」の中間部、「われを許し給え」の壮麗な金管の響きや、「アニュス・デイ」、「楽園にて」の冒頭部の何とも言えないフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいは、他の演奏では聴かれないような感動的なものだ。

それでいて、全体としては、同曲に必要不可欠の清澄な美しさに不足はないのは、巨匠プレートルの類稀なる至芸と言える。

ドビュッシーの『夜想曲』も超名演。

「雲」からして、誰よりも速めのテンポでセンス良く全体を描いて行く。

他方、「祭」は力強い迫力が際立つが、ここでもセンス抜群の味わい深さは健在だ。

そして、「シレーヌ」のこの世のものとは思えないような天国的美しさ。

これほどまでに瀟洒な味わいと美しさ、そして力強さをも兼ね備えた、良い意味でのバランスのとれた『夜想曲』の演奏は、これまでにも殆ど類例も見ないし、今後とも容易には現れないものと思われる。

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2012年11月28日


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毎年行われているニューイヤー・コンサートの中で、名演と称されるのは、かつてのクレメンス・クラウスは別格として、1987年のカラヤンと、1989年及び1992年のクライバーであると考えているが、今般のプレートルの2度目のコンサートは、これまでの名コンサートに匹敵する超名演であると高く評価したい。

そもそも選曲のセンスの良さに感心させられるばかりだ。

様々な見方もあろうとは思うが、第5曲目のワルツ「酒・女・歌」が全体を通じたテーマと言えるのではないか。

酒(シャンパン)や女性、そして歌こそが生きていく上の最大の活力。

プレートルは85歳の老齢ではあるが、そのような老いの影など微塵も感じられない。

どの曲にも、プレートルの溢れんばかりの力強い活力が漲っている。

それでいて、ウィンナ・ワルツとフランスのエスプリが絶妙にコラボレーションした雰囲気豊かな高貴な優美さ。

初登場の「ライン川の水の精」など、他の指揮者が演奏すれば、とてもニューイヤー・コンサートで採り上げるのもはばかるような演奏に陥る可能性もあるが、プレートルの手にかかると、そのような違和感を全く感じさせないのだから、その高踏的な至芸がいかに凄いものかがわかろうというものだ。

また、有名な「美しき青きドナウ」をこれほどまでに思い入れたっぷりに演奏した例は他にあったであろうか。

ウィーン・フィルも、雰囲気豊かな実に美しい音色を出しており、巨匠プレートルとの抜群の相性の良さを感じさせる。

前述のように、ニューイヤー・コンサートはカラヤンとクライバー以降、凡演が続き、中には1曲聴くのも億劫なほどつまらない演奏も少なくなかったのだが、プレートルの名演によって、長年の渇きが癒された思いである。

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2012年08月13日


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プレートルの「第9」は、実にチャーミングでありながら、凄い演奏だ。

最近流行の演奏とは違い、充実した立派な演奏であり、プレートルとウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団とも素晴らしい。

一言で言えばテンポの揺らぎを絡ませながらの堅実な運びには一定の説得性はある。

第1楽章の出だしから緊張感の連続! 久しぶりに感動を味わった演奏である。

もうかなりの高齢(録音時は82歳)のプレートルは、実に若々しく情感豊かで、若い指揮者よりもずっと音楽がみずみずしく、色っぽいのは不思議だ。

響きのふくよかな美しさは、今はすっかり失われてしまったものであるが、明晰で緊迫感をもった大迫力の演奏がしなやかで柔らかい音で奏でられているのであるから、聴き手は大きな幸福感に包まれる。

独唱陣であるが、典型的なドイツ・リートの声質と歌い回しなのでイタリア出身の歌い手をイメージを持っている方は下手に聴こえるかもしれない。

しかし、歌詞を一つ一つ噛みしめているのを聴くと心地よくなってくる。

全体的にさすが巨匠プレートルだな、と感心した。

自由だが、どこかと説得力があり、古臭く感じるぐらい音楽的な「第9」だと思った。

プレートル氏、この歳になるまで、大きく光が当たらなかったのが不思議だ。

それにしても最後の巨匠プレートルから益々目が離せなくなったことは確かである。

放送録音のせいなのか、NHKの録音と同様、ピークで歪まないようにする為か、録音レヴェルの設定が低く、かなりアンプのボリュームを上げて再生すると良いように思う。

さらには、数年前のシュターツカペレ・ドレスデンとの「エロイカ」、「オケコン」やウィーン・フィルとの「巨人」などプレートルの遺産とも言える重要な演奏の数々がリリースされることを切に願う。

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2012年08月12日


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プレートルと言えば、筆者にとって、カラスがタイトルロールを演じたビゼーの《カルメン》やプッチーニの《トスカ》を録音したオペラ指揮者としてのイメージしかなかった。 

まさかマーラーと相性が合うこともあるまいと思って聴いてみたが、なんとこれは完全にプレートル化したマーラーである。

テンポ設定、ダイナミクスの加減、シークェンスの変わり目での間の取り方など、どれも自然で説得力のある素晴らしいもの。

プレートルの懐の深さ、芸の見事さに大いに感服した。

所謂「悲劇的」を期待して聴くと裏切られるが、例えばノイマンの「悲劇的」に共感持つリスナーには強力にお薦めしたい。

かつてこれ程この曲が、意味深く、凄みを伴って表現された事があっただろうか。

「第5」と同様、間違い無く同曲のベストだろう。

プレートルがこういうレパートリーを演奏して実力を発揮しているとは、これまでの彼のレコーディング・キャリアからは想像もつかなかった。

そして、こんな凄演が録音されてから、じつに17年も私達の耳に届くまでにかかったのだ。

これは恐ろしい事実と言える。

オケの洗練度ではさらに望むべくところもあるかもしれないが、洗練されすぎないからこそのホットな表現に至っている部分が多く感じられ、何度繰り返し聴いても、飽きのこない「生きた」音楽が溢れ出てくる。

この際プレートルの録音を広く世に広め、マーラーの全曲演奏、そして全曲録音を是非とも成し遂げてほしい。

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2012年08月11日


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マーラーの第5番は大好きな曲で何枚もCDを持っているので「もう満腹、これ以上要らない!」と思っていたのだが、プレートルのニュー・イヤー・コンサートがあまりに素晴らしく、その上このCDも非常に評判が良かったので、ついつい買ってしまった。

凄い! 同曲のベスト演奏の一つだろう。

この指揮者、粗さはあるもののライヴでは時に大化けすることがあるのは知っていたが、これはすさまじい。

かなり「熱い」演奏なのだが、パリッと冴えた感じがあって暑苦しさはない。 

表現に含みやデリカシーというものがなく、すべてが外に露出してしまう人なので、複雑な性格の曲を強引に一面化し、陽性にしてしまったことも確かなのだが、結果として生まれる強烈なメリハリの効果には抵抗できない。

工芸品めいた各楽章がこんな風に化けるとは信じられない思いだが、ppの箇所がmpに聴こえるような強めの音で豪放に歌うアダージェットの爆演にはただただ唖然とするのみ。

テンポを大きく動かしての爆演だが、音楽は重くならず、カラフルでウィットさえあり、終楽章をこんなに楽しく聴かせた人は珍しい。

聴く人をこんなにワクワクさせてくれるプレートルの演奏に文句を言う人などいないだろう。

真面目に演奏されたマーラーなど意味不明なだけで退屈、という人に特にお薦めしたい。

また、響きや旋律の歌わせ方がやはりドイツ系の指揮者とは違う感じがするので、所謂マーラー嫌いの人にも好まれる演奏ではないか。

今再評価されるべき巨匠、プレートルにはマーラーの全交響曲の録音を期待したい。

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2012年08月10日


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2006年5月1日 ベルリン、フィルハーモニーでのデジタル(ライヴ)録音。

プレートルは数年前までは知る人ぞ知る指揮者であったが、ニュー・イヤー・コンサートへの初登場を契機として発売された、マーラーの「第5」や「第6」、そして、続いて発売されたブルックナーの「第8」やベートーヴェンの「第9」の超名演によって、現代における最高の巨匠の一人と目されるに至った指揮者である。

フランス人でありながら、ウィンナ・ワルツを含め、独墺系の音楽を巧みに、そして感動的に指揮できる手腕は実に優れたものがあると言えるだろう。

このような中で発売された本盤のブルックナーの「第7」であるが、超個性的な名演ということができると思う。

とにかく異常に快速のテンポで、全体を何と60分という凄まじいハイ・テンポで駆け抜けている。

おそらくは史上最速の「第7」だろう。

各楽章の第1主題と第2主題の間では、テンポの大幅な変化をつけている。

このような個性的な解釈による演奏は、ブルックナーの交響曲としてはいささか禁じ手とも言えるが、それでもこれだけの深い感動を与えてくれるというのは、プレートルが、ブルックナーの交響曲への深い愛着と理解があるからにほかならないだろう。

演奏終了後の一瞬の間も、当日の聴衆の深い感動を表していると言える。

こういう巨匠が今も存命でしかも次々と名演を聴かせてくれる事にこそ感謝したい……と好事家をして唸らせる巨匠中の巨匠プレートル。

ウィーン響との「第8」でも過激な演奏を聴かせた巨匠であるが、この「第7」も一筋縄ではいかない演奏である。

ベルリン・ドイツ交響楽団も、こうした個性的かつ快速の演奏にしっかりとついていっており、見事な好演を示していることも特筆すべきだろう。

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2012年08月09日


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2008年にプレートルがウィーン・フィルのニューイヤーを振った約3ヶ月後のライヴ録音。

プレートルの快進撃はとどまるところを知らない。

このブルックナーも名演で、異色かもしれないが飽きさせずに一気に大曲を聴かせるプレートルの手腕は流石。

演奏は、巨匠プレートルの独特の芸風がはっきりと刻印されたもので、通常の質実剛健なブルックナー演奏とは間逆のスタイルで大成功していると言えよう。

冒頭から速いテンポで開始されるが、要所ではテンポを微妙に変化させてゆったりとした表情を見せるなど一筋縄ではいかない。

第3楽章になると一転して、一音一音をいとおしむように情感溢れる演奏を行う。

終楽章は、最強奏の金管やティンパ二が印象的だが、決して無機的になっていない。

これだけテンポが目まぐるしく変化する個性溢れる演奏をしても、全体としての造型にいささかの狂いもないのは、プレートルがブルックナーの本質を掴み取っているからに他ならない。

ウィーン交響楽団は、ウィーン・フィルがあるせいで、いわれのない差別を受けている(?)が、機能的にはウィーン・フィルを凌ぐ柔軟性を持っている。

そのために指揮者が変わるとオケも音ががらりと変わるという器用さが災いしてウィーン交響楽団独特のトーンというのを持たずにこんにちまで来たような印象がある。

換言すれば個性を持たないことでウィーン・フィルに対抗できるレパートリーに対応してきた、ということになろう。

ここで聴かれるプレートルのブルックナーもおよそ、ウィーン・フィルという役者でいえば大御所では、ここまで大胆に今までのイメージを変える演奏をしてはくれなかっただろう。

音質も流石に大変質感のある超優秀デジタル録音(これに比べると今のDGなどは情けない限り)で、豊満なホールの響きを良くとらえており、特に低弦は運弓が見えそうな質感がある。

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